朝夏まなと 「台本をマンガに書き換え」役作り

[ 2017年2月7日 13:15 ]

「台本をマンガに書き換えた」と独特の役作りを明かした朝夏まなと
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 宙組トップ娘役・実咲凜音のサヨナラ公演「王妃の館/VIVA!FESTA!」が3日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(3月6日まで、東京公演は3月31日〜4月30日)。

 トップスター朝夏まなととの息の合ったコンビも見納めとあって、劇場には初日から超満員のファンが詰めかけた。浅田次郎氏のベストセラー小説が原作。経営難に陥った高級ホテル「王妃の館」を舞台に、個性豊かな登場人物たちが織りなすドタバタ喜劇が笑えて、ホロリとさせる。

 朝夏の役どころはセレブ気取りの恋愛小説家・北白川右京。映画では水谷豊(64)の怪演が話題になったが、朝夏の感覚的には「のだめカンタービレ」の千秋先輩だという。「ツンデレで人間的に問題はあるけど…みたいな。作り方としては台本をいったんマンガに書き換えて組み立て直す感じで作ってます」と役へのアプローチを明かした。

 実咲とは花組の下級生時代からコンビを組むことが多かった。お互い宙組に組替えとなり、トップコンビとして大作「エリザベート」や「王家に捧ぐ歌」でファンを魅了。朝夏は「いつも私がやりやすいように考えてくれていて。そういう意味で凄く助けられた」と感謝する。続けて「彼女は“娘役とはそういうことが仕事”と思ってやってるわけでしょうが、最後を意識しろというわけではないですが、自分の集大成として、最後は自分のためにもやってほしいし、こちらも華々しく見送りたい」と静かに決意を語った。(土谷 美樹)

 ◆朝夏(あさか)まなと 9月15日生まれ、佐賀市出身。佐賀大付中を経て02年初舞台。花組に配属となり、05年「マラケシュ・紅の墓標」で新人公演初主演。08年「蒼いくちづけ」でバウホール初主演。12年6月宙組に組替えし15年2月トップスターに。身長1メートル72。愛称「まぁ」。

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