大和悠河 品格は忘れず新派や喜劇で真価

[ 2017年1月1日 19:00 ]

新派に参加したり、喜劇に挑戦したりと進化を続ける元宝塚宙組トップスター大和悠河
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 今やバラエティー番組でも大活躍の元宙組トップスター、大和悠河(39)がファーストアルバム「ELOISE」を発売した。

 自分が誕生した1977年近辺にヒットした曲を「どんなだろう?歌ってみたい」と思い選曲。沢田研二の「LOVE(抱きしめたい)」や西城秀樹「ボタンを外せ」…。これらに宝塚時代のものや新曲「宝石の時間」を加えた。

 「当時の歌って題名もストレートで歌詞も直球で素晴らしい。男性の歌を歌うにしても、男役時代とはまた違う新鮮さがあった」と振り返る。同アルバムの小冊子では初めての下着ショットも公開。「毎日のラジオ体操と肉食」で鍛えたという見事なプロポーションを披露した。

 今年は1月に初めて新派に参加。7月にはミュージカル「シカゴ」宝塚OGバージョンが初めてニューヨークで上演されるなど“初体験”尽くしだった。「極端に言えば(新派で)着物の世界から下着の世界へみたいな(笑い)。自分でもそのギャップが楽しかったし初挑戦で進化を実感した」。来年2月には東京・新橋演舞場「喜劇名作公演」(1〜12日)に出演。松竹新喜劇の面々や波乃久里子(71)山村紅葉(56)らとの共演で、またも新境地に挑む。

 男役時代を知らないファンも増えた。「でも私自身は“宝塚”を凄く意識しています。卒業してからの方がなおさら“品格を持って恥じない生き方をしなくては”と思います」。常に心に宝塚を抱きつつ、大和は進化を続ける。(土谷 美樹)

 ◆大和 悠河(やまと・ゆうが)1977年(昭52)8月4日生まれ、東京都出身の39歳。95年に宝塚歌劇団に入団し月組に配属。新人公演主演を6度務めるなど、入団当初から華やかな容姿で注目を集め03年宙組へ。07年3月トップスターに就任し09年7月、退団。その後もミュージカルはもちろん名作「細雪」など幅広いジャンルの舞台で活躍。身長1メートル69。

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