365日 あの頃ヒット曲ランキング 11月
【1987年2月】愚か者/近藤真彦 大人になったマッチ レコ大 大接戦受賞
★87年2月ランキング★
1 TANGO NORI/中森明菜
2 雪國/吉幾三
3 Oneway Generation/本田美奈子
4 NO MORE恋愛ごっこ/おニャン子クラブ
5 愚か者/近藤真彦
6 愛しき日々/堀内孝雄
7 木枯しに抱かれて/小泉今日子
8 楽園のDoor/南野陽子
9 TOO ADULT/渡辺美奈代
10 STAR/浅香唯
注目ランニング・ショット/柴田恭兵
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。
【愚か者/近藤真彦】
1980年のデビューから7年。やんちゃなアイドル「マッチ」が大人になった87年だった。
86年11月、近藤は最愛の母を交通事故で亡くした。最大の理解者だった母の死がまだ癒えぬ、87年1月1日に22枚目のシングル「愚か者」が発売。スタッフはこの年をマッチのアイドル路線からの決別、アダルト・ポップス路線の始まりと位置付け、その第1弾として同曲を用意した。
作詞は近藤のかつてのヒット曲「ギンギラギンにさりげなく」「情熱・熱風・せれなーで」を手掛けた伊達歩こと、作家の伊集院静が担当。前の2曲とは違った世界を描き、近藤のスタッフ側の要望に応えた、大人の男の歌詞に仕上がった。作曲は日本テレビ系刑事ドラマ「太陽にほえろ」のテーマ曲で知られる井上堯之が担当した。
オリコンチャートで1位を獲得することはなかったが、TBS「ザ・ベストテン」では2月5日に1位に。近藤の1位は85年6月27日の「夢絆」以来、1年8カ月ぶりだったが、デビュー以来22曲連続ベストテン入りという快挙も成し遂げた。
「愚か者を歌うたびに、去年までの自分が子どもで愚かだったことに気が付く」とよく口にしていた近藤。その後も6月に「さすらい」、9月に「泣いてみりゃいいじゃん」と大人の男を強調した曲を発表。気がつけば1年間の総決算である「日本レコード大賞」の最有力候補として名前が上がっていた。
これまでもチャンスはあったが機が熟していなかった。が、この年は近藤の成長を音楽関係者も認めた。五木ひろしとの決選投票になったレコ大は、審査員17人によって行われ、なんと9対8の1票差で近藤の「愚か者」が受賞した。
しかし、大賞受賞の栄光の裏には母親の遺骨が墓から盗み出され、事務所に「レコ大受賞を辞退せよ」との脅迫文が届く騒動もあった。その事実が公になったのは年明けのことだった。
バックナンバー
-
【1987年2月】愚か者/近藤真彦 大人になったマッチ レコ大 大接戦受賞
[ 2012年2月28日 06:00 ] 芸能
-
【1984年11月】泣かないで/舘ひろし 「西部警察」終了後に歌手活動再開
[ 2011年11月7日 06:00 ] 芸能
-
【1976年11月】あばよ/7年目 ようやく歌手として認められた研ナオコ
[ 2011年11月6日 06:00 ] 芸能
-
【2000年11月】Everything/MISIA“20世紀最後のラブソング”大ヒット
[ 2011年11月5日 06:00 ] 芸能
-
【1972年11月】喝采/ちあきなおみ「どんなアクシデントが降りかかっても歌わなければ」
[ 2011年11月4日 06:00 ] 芸能
-
【1983年11月】そんなヒロシに騙されて/“3年周期”の高田みづえ またサザンの曲で!
[ 2011年11月3日 06:00 ] 芸能
-
【1990年11月】ZUTTO/永井真理子 思わぬオファーでウラからオモテに
[ 2011年11月2日 06:00 ] 芸能
-
【1981年11月】サヨナラ模様/国鉄マン・伊藤敏博 どんなに売れてもノーギャラだった
[ 2011年11月1日 06:00 ] 芸能