365日 あの頃ヒット曲ランキング 4月

【1995年4月】WOW WAR TONIGHT/浜ちゃん「私みたいのが歌ってすみません」 

[ 2011年4月27日 06:00 ]

小室哲哉と組んで大ヒットを飛ばした浜田雅功
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★95年4月ランキング★
1 WOW WAR TONIGHT/H Jumgle With t
2 Overnight Sensation/TRF
3 Teenage dream/DEEN
4 ら・ら・ら/大黒摩季
5 サンキュ./ドリームズ・カム・トゥルー
6 TRY ME~私を信じて~/安室奈美恵with SUPER MONKEY’S
7 MAICCA~まいっか/EAST END×YURI
8 明日は明日の風が吹く/内田有紀
9 Jealousy/ZIGGY
10 HELLO/福山雅治
注目うわさのキッス/TOKIO
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

 【WOW WAR TONIGHT/H Jungle With t】
 
 半ば冗談、半ば本気でできたミリオンセラーだった。

 お笑いコンビ「ダウンタウン」が司会を務める歌番組「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」に、大ヒット曲「恋しさとせつなさと心強さと」を歌った篠原涼子とプロデュスした小室哲哉が出演した際、ダウンタウンの浜田雅功が「篠原に書いたんやったら、僕にもミリオンセラー下さい!ホンマ、お願いしますわ」と依頼。小室は「頼まれると断れないので、頼まないで下さい」とやんわりと逃げようとしたが、これがきっかけで話が進み、95年春にシングルを出すことが決まった。

 ジャンルは日本ではまだなじみの薄かった「ジャングル」に小室は挑戦した。ダンスミュージック中で、レゲエの乗りを持つラップという位置づけで、テクノよりもテンポが速かった。浜田がつぶやくオヤジの独り言のような詞の後に、サビの部分で一気にサブタイトルでもある「時には起こせよムーブメント!」と叫ぶ歌詞は、浜田と同じ30代男性の本音の雄たけびようで共感を誘った。

 2月の発売日を前にした記者会見では「私みたいのが歌ってすみません。ホンマの歌手の方に怒られますわ」と控えめだったが、一方で「打倒ミスチル。紅白歌合戦に出たい」と豪語した浜田だったが、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの小室は初めからミリオン狙いで曲を作った。

 当初、ミュージックショップの発注は全国で30万枚程度だったが、発売前からのプロモーションもあり、2日後には計50万枚の追加注文が入った。めまぐるしく1位の座が入れ替わる、当時のオリコンチャートで92年のサザンオールスターズ「涙のキッス」以来、3年ぶりに7週連続トップという記録を樹立。CD売り上げ240万枚を数えた。

 念願の紅白にも出演。前年までおおみそかは日本テレビで「裏番組をブッ飛ばせ!!」と題して野球拳などを延々5時間近くやり続け、民放トップの視聴率を稼ぎ、十分紅白にダメージを与えてきたが「今年は裏番組をブッ飛ばしたらええ」と変わり身の早さ?に周囲も笑うしかなかった。

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