菊水丸店主 珍宝堂

ロドリーゴ氏に導かれた運命的な出会い

[ 2018年2月7日 14:00 ]

村治佳織さんとの初対面。ロドリーゴ氏が導いてくれた運命的な出会いですなあ
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 昭和52(1977)年、少年河内音頭取りとして盆踊りの櫓(やぐら)で歌っていた頃、FM放送をカセットテープに録音するエアチェックが大流行。時まさにイージーリスニングブームで、ポール・モーリア・グランドオーケストラの演奏がヘビーローテーションで流れていたのです。その折に「恋のアランフェス」のギター旋律に魅了され、さまざまな演奏家によるホアキン・ロドリーゴ氏の原曲「アランフェス協奏曲2.アダージョ」を追いかけました。

 平成11(1999)年、クラシックギタリストの村治佳織さんが、97歳のロドリーゴ氏を訪ねる映像に遭遇。私はてっきり、19世紀の作曲家だと思い込んでいたのでご存命であることに驚き感動。それがきっかけで、村治さんの演奏会へは数多く出掛けております。

 先月末、大阪市中央公会堂大集会室にて「文春トークライブ 村治佳織『5つの転機』in OSAKA」が開催され、本番前に村治さんと初めてお目にかかりました。ロドリーゴ氏との対面から20年。その半年後にロドリーゴ氏がお亡くなりになったことを考えると、出会うべくして出会えた運命的なものを感じて居られるようでした。

 記念に私が所蔵するロドリーゴ作品を収録のDVDにサインを記して頂いた次第です。次回の文春トークライブは、3月7日に名古屋の今池ガスホールで行われます。楽しみです。(河内家菊水丸)

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