サブカテゴリー

ホーム > 芸能 > 頑張れインディーズ > File58

頑張れ!インディーズ File58

頑張れ!インディーズ File58

生き方がゆっくりなだけ、ハンパなことはしない

右藤綾子
Photo By スポニチ

 「頑張っているのが分かりにくい」。右藤はそう言われることが多いという。別にサボっているわけでも、やる気がないわけでもない。彼女の生き方の歩調も歩幅も息遣いも、少しゆっくりなだけ。その証拠に「途中で投げ出すことは絶対にしない」と断言する。口調も穏やか、本人曰く「引きこもり体質」でもあるが、ものづくりに大切な粘り強さだけは負けない。「知る人ぞ知る、そんな歌手になりたい」。優しそうな見た目より頑固な娘だ。

 だから半端なことはしないし、できない。ベイスターズのチアチームの曲を依頼された時も、横浜の球団史まで読んでイメージを作った。野球には興味がなかったが、今では堂々とベイスターズファン。純粋に「頑張ってほしい、という気持ちで作った」と、ファンが手掛けた愛情のある応援歌が生まれた。

まだ何か、奥に秘められたものがありそう

右藤綾子
Photo By スポニチ

 「アクションを起こさないとリアクションは返ってこないよ」。友人の言葉が音楽への扉を開いた。オーディションを落ちまくりながらも、この世界に飛び込んできた。有名になりたいというよりは、人の心に残る、心を動かしたいという気持ちが強い。

 自分や周囲の人間に実際起こったこと、体験したこと、相談されたことを基調に詞を育んでいくスタイル。昨年立て続けにリリースしたミニアルバム「あやこうた*1」と「あやこうた*2」は、全般的にゆったりとしたテンポの曲が集まり、その詞も心に残るフレーズがいたるところで見当たる。

 「誰もがセミの声を“うるさい!”ってゆうけど/“切ない…”って憂う気持ちもあると思うんだ/長い夏のたったいっしゅうかん」(なつのぬけがら)「頭の中の少ない引き出しは/あなたを想う思考でひとつになり その代わりに愛で満たされてゆく」(とうめいなくつ)

 一方で「Boogie−woogie Diet」のような、コミカルな曲もあれば、「またたび」では「自分勝手なネコ科の君」とまるで自分のことをそのまま歌にしているようなものまである。このミニアルバム2枚で右藤綾子の何分の1かは分かる。あくまで何分の1。歌詞からも、インタビューをしての印象からもまだ何か奥にあるような気がする。

いつか、「右藤綾子」の花を咲かせるんだ

右藤綾子
Photo By スポニチ

 「無理するとロクなことはない」。どこまでもマイペースだが、結局、さまざまな人の人生を冷静に俯瞰すると、信念を持って焦らず騒がず自分のペースを大事にした人が、最後には自分の目指すゴールにたどり着いているケースが多いのではないか。一見遠回りに見えても、右藤は着実に一歩ずつこれからも歩いていくのだろう。

 ベイスターズは6月19日時点でセ・リーグの3位。ここ5年間で4度最下位、下馬評も決して高くなく、派手さもないがチームとして少しずつ力をつけ独自の存在感を発揮し始めている。いつか、それが大きな花を咲かせる日が来るに違いない。歌手・右藤綾子もいつか自分なりの花を咲かせる日が来ることだろう。

 

スポニチ×syncl

 スポニチ×syncl(TM) ミュージックピックアップ企画始動!今人気のアーティストを中心に、オススメのアーティストをご紹介します!

クイックアクセス

エンタメ

タレント

ランキング

コラム&情報

アイドル

アプリ「瞬決!アイドルレポート」

スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲