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頑張れ!インディーズ File47

頑張れ!インディーズ File47

福岡発!“めんたい魂”で世界を目指す「梅星」

梅星
Photo By スポニチ

 九州は福岡発の女性デュオ「梅星」。人気、知名度とも日々上昇中で、「チャリティライブをして、世界中を歌で温かくしたい」と目標は大きい。アコースティックギターを抱え、伸びのあるハイトーンが魅力のしょうこ、ハスキーボイスがウリのエリのハーモニーは、気持ち良さと同時に強さを届けてくれる。路上ライブをほぼ毎日繰り返すことによって養った実力は本物。ご飯が何杯でも食べられる、おいしい明太子のように、飽きがこないバリエーション多彩の2人の曲の数々はどれも聞き応え十分だ。

短くてストレートな歌詞たちがすんなり身体に入る

梅星
Photo By スポニチ

 短い言葉ほどストレートに胸に響く時がある。歌ならそれに上質のメロディーに乗れば、もう釘付け。最近、そういう曲は極端に少なかったが、今回は出会った。梅星が昨年9月にリリースしたアルバム「Zero」。全編を通じて強い印象を残す、珠玉の1枚に数えられる。

 「遠く遠く…」で始まる「あの場所へ…」。疾走感のある曲も心地よいが、2人の“決意表明”ともいえる1曲は、しっかりした歌唱力によって聴く者に勇気を与える。「福岡から東京へ出て行く時につくった」と、しょうこ。「遠く遠く 果てしなく 続く道は あの場所へ つながって」ストレートに思いをぶつけ、自分たちのこれから進むべき方向に視線を向けている。短いフレーズ、誰にでも伝わる平易な言葉だから体内にどんどん入り込んで、強烈なインパクトを残す。

伝えたいことの柱がしっかりしているので聴く側が惑わない

梅星
Photo By スポニチ

 圧巻なのはボーナストラックを含め計11曲に似通った曲が1つもないこと。途中でCDプレーヤーのストップボタンを押すことはなく、一気に聴けるのがいい。「いろいろなジャンルの音楽を聞いているからかもしれない。レコードしかなかった時代の者まで聞く。(70、80年代の歌は)何を歌いたいかの芯がしっかりしている」と口を揃える2人。エリは「何を歌っているんだか分からない歌い方はしたくない。言葉をしっかり伝えることが第一」と強調する。失恋の歌にしても、挑戦的なファイトむき出しの歌にしても、伝えたいことの柱が揺るがない。何を伝えるかのスタンスがしっかりしていることで、聴く側が戸惑わずに、梅星の世界に入って行ける。

年間200回の路上ライブで実力をつけ音楽祭でグランプリ獲得

梅星
Photo By スポニチ

 路上ライブに感激した高校時代。気が付けばギターも弾けないのに1週間で音楽をやることを決意し、3週間で路上デビュー。場所は大胆にも福岡の繁華街、西鉄福岡駅前。ストリート出身の「ゆず」の曲と「まともに歌えないし、下ばかり向いていた」。ほとんどの人が足を止めない。か細い歌声だけが、喧騒の中でかき消されていった。

 ここでめげなかったのが、今につながった。理屈よりも場数と年間200回は路上に立ち、同じ音楽仲間に恥も外聞もなく、音楽のイロハを教わった。途中、エリが厳しい聴衆の言葉に挫折しかかったが、しょうこは気長に傷が癒えるのを待ち、独り腕を磨いた。気がつけば、はっきりと数えられる観客数から、人が集まりすぎて路上ではできなくなるほどに。05年5月には、南こうせつらが監修の「第1回NPOかぐや姫アコースティック音楽祭」でグランプリを獲得。全国、そして最終的にはワールドワイドな活躍を目指す道を歩き始めた。

「飛梅」の伝説ように、“梅星伝説”が始まった

梅星
Photo By スポニチ

 デュオの名前にはちゃんと意味がある。「梅星の梅は福岡の県の花、星はスターになるという意味。福岡発のスターとしていつか輝きたい」と2人の言葉は熱い。福岡の名所、学問の神様で知られる、大宰府天満宮。名物の「飛梅」は、都落ちした菅原道真を慕って京から一夜にして飛んできたという伝説が語り継がれている。梅星の歌を慕って日本中から、世界中から人が飛んでくる日はいつくるのだろうか。思いを込めて名前を付けた初心の気持ち。その志を忘れず、歌い続けることが“梅星伝説”へとつながって行くのだろう。

  

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