頑張れ!インディーズ File22
心の奥底の優しい気持ちをメロディーに乗せて…
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the Swis
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結成からちょうど1年が経過しようとしている、ロックバンド「the Swis(ザ・スイス)」。普段思ってはいるけど、なかなか口に出していえない心の奥底の優しい気持ちをゆったりとしたメロディーに乗せた作品は、女性を中心に人気が高い。今月25日には3曲入りのマキシシングル「Renz」を発売。全国25カ所を回るツアーも行われ、夏に向けリーダーで、ボーカルとギターを担当するキタダイユウジ(26)をはじめ、ギターの大橋英之(28)、ベースの由真(28)、ドラムのイトゥーナオヤ(24)のメンバー4人が全力疾走する。
暖かいオレンジ色のような歌をつくりたい
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the Swis
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武骨な九州男児・キタダイの頭の中で広がっている世界はとても繊細で、純粋ですらある。キタダイは言う。「暖かいオレンジ色のような歌をつくりたい。自分の頭に浮かんだ言葉や情景を脚色することなく、自然に詞にしていくことを大切にしたい」。
朝方や夕方、バイクに乗って信号待ちの交差点で歌いたいことが「降りてくる」ことが多い。一度思い浮かぶと、後はそれが大きく広がっていくのを待つばかり。「曲作りで苦しんだことはない。曲や詞はわき水のように次々とあふれ出てくる」とキタダイ。新作のマキシシングルは“キタダイワールド”が端的に表れている。
秋といえば、the Swisというイメージ
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the Swis
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小さくても大切なものを見落とさずに、しっかり見つめようと決意する「レンズ」、「遠き日」は平凡な日常の中で「君」がかけがえのない存在であることに気づく瞬間を歌う。「てのひら」では、いつでも君のために手を差し伸べてそばにいることを、温かみのある言葉でつづっている。表現は決して洗練されているわけではない。ノートの端っこに殴り書きした言葉をそのまま歌にしたという雰囲気が漂う。偽りのない、大切な人へのストレートな気持ちをそのまま音符に乗せている触感があり、聞く側もじわじわと温まる湯たんぽを抱いているような気持ちにさせてくれる。
季節としては秋のイメージ。キタダイ自身も秋は大好き。「夏はTUBE、冬は広瀬香美さんとイメージがあるなら、the Swisは秋。ライバルは槙原敬之さん」とキタダイは周囲を笑わせる。
その道のプロと仕事をできるメジャーに興味がある
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the Swis
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バンド結成から1年。メンバーは一様に「濃い時間を過ごした」と話した。良くも悪くもキタダイの存在がバンドの核。ギタリストとして一目置かれている大橋のほか3人がこれをサポートし、バンドのバランスが保たれている。メジャーへの距離はそう遠くはない、というのがインディーズ界でのthe Swisの位置付け。「多くの人に聞いてもらいたい」という前提はもちろんだが、メジャーについてのキタダイの見方はおもしろい。「(メジャーになった場合)プロの人と多く仕事ができる。CDを売るにしても宣伝の人がいたり、販売の担当がいたりと、周りの環境が大きく変わると思う。その道のプロフェッショナルの方々と一緒に仕事をするという意味でメジャーは興味がある」。
自分たちのペースを乱すことなく、自分たちの未来へ
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the Swis
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俺たちの音を聞いてくれ、と暑苦しいほど主張するバンドがごろごろ転がっている中で、自分の歩調、思考でキャリアを重ねていきたい余裕を感じる。人間が他人への優しさやゆとりを持つには芯が強くなければできないというが、4人の中にバンドの目指す方向性がしっかりしているからこそ、片意地張ったところがないのだろう。ペースを乱すことなく進むthe Swisに惹かれる人が日々増えているのも十分うなずける。
≪the Swisへの5つの質問≫
Q:バンド名の由来は?
A:ノートにいろいろな言葉を書いているうちに「言葉の響きが良く、平和なイメージがあったから」とキタダイ。国名のスイス(Swiss)とスペルが違うが、「単にスペルを知らなかったから」(キタダイ)とか。
Q:音楽を始めたきっかけは?
A:キタダイ…中学時代におばあちゃんの家の押入れでギターを見つけてから。
大橋…テレビでアーティストをみて、将来同じ事をするんだという直感でギターを持った。
由真:キタダイユウジと出会って。
イトゥー:子供のころ、兄がドラムを始めてマネをしたことから。
Q:バンドを結成してから最高だったことは?
A:日々、バンドの音が磨かれていることを感じる瞬間は最高。
Q:メンバーの仲は?
A:いいと思う。楽屋で笑いすぎて疲れることがよくある。
Q:宝物は?
A:キタダイ…人や物とはじめましてをする瞬間。自分の頭の奥の方にある小さな宇宙。
大橋…自分の周りの人すべて。
由真:the Swis。
イトゥー:可能性とか、期待とか少しの不安とか、いろいろなものが詰まったこれからの未来。
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