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頑張れ!インディーズ File24

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ファーストにしてベストアルバムをリリース!?

SWEET TRIP
Photo By スポニチ

 4月29日にファーストアルバム「LUV MAKER(ラヴ・メーカー)」をリリースしたロックバンド「SWEET TRIP」。ボーカル、ギターのKIKUを中心に、ベースのKAORI、ドラムのTOSHIYA、ギターのCOITAがつむぎ出す、愛についての11曲は「最初にして現時点のベストアルバム」。30を超すレパートリーの中から厳選されただけあって、リスナーの魂を揺さぶる骨太作品が並ぶ。5月30日には渋谷O−EASTでライブが行われる。

ライブ感か損なわれないよう、曲の並びに気を遣った

SWEET TRIP
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 引き出し、が幾重もあるミュージシャンだ。同時に日々新しい引き出しを作り続けている女性でもある。「飽きずに最後まで聞いてもらえるようにしたアルバム。曲のセレクトは迷いに迷った」と話すKIKU。飛び立とうとする者の背中を押したり、せつない女心を描いてみたり、時にはストレートな性的表現でドキッとさせたり…。作詞作曲すべてKIKUによる11曲は、US、UKロックの流れを引きつつ、曲ごとに独自の世界を展開。一方で、LUV MAKER=愛をつむぎ出す者、というテーマからはみ出すことなく、アルバム全体としては地に足のついたまとまりをみせている。

 何よりもライブ感が損なわれないようにした。ステージでのワイルドでかっこいい雰囲気と臨場感のあるサウンドを伝えるため、曲の並びを「100パターンくらい考えた」と気を遣ったのはそのため。ライブで人気の「KAMISAMA」、若いファンに支持される「想像の翼」「デラ・ベッピン」は前半に置いた。“綺麗な自分を捧げたのにね 愛の駆け引きの結末は矛盾していた”という歌詞が印象的で、30、40代の奥様や男性に好まれている「kissing my soul」も収録。KAORIが「アルバムバージョンでとり直したので、思い入れが強い」とする「Healing rain」の完成度は高く一聴の価値は十分ある。

常に何かを“収集”し、創作活動の糧にしていく

SWEET TRIP
Photo By スポニチ

 「収集癖がある」というKIKU。ミュージックストアのフライヤー、雑誌など広告、街角で配られるチラシやテッシュペーパーまで、ありとあらゆるものを「リスのように集めては、きれいに保存しておく」。人に会って話を“収集”するというのもライフワークの一つ。加えて、メモ魔で人間ウオッチング好き。実はそれが創作活動の糧になっている。「自分の引き出しにない分野には特に興味がある。チラシのコピーでもハッとさせられることも。誰かが考えて形にしたものには、それなりに意味があると思う。人の話を聞いて刺激を受け、その日のうちに曲を書くことがよくある」。ファイルの中にはペンと紙、そしてなぜかセーラームーンの定規。SWEET TRIPの曲は、いつでも、どんな空間でも誕生する可能性を秘めている。

常に進化を続け、オバサンになっても歌い続ける

SWEET TRIP
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 バンドとしての小さな目標は「静岡や群馬などメンバーの出身地を中心にツアーに出かけたい」。そして大きな目標については、KIKUは迷わず「息の長いバンドとしてやっていきたい」と断言した。それこそオバサンになっても、である。

 4月に民主党の代表に就任した小沢一郎氏はイタリア映画「山猫」のセリフを引用し「変わらずに生き延びるためには、変わらなければならない」と訴えた。小沢代表ではないが、KIKUも「進化することを怖がっていない」ときっぱり。SWEET TRIPとして活動していくためには、常に変化しつつ進んでいこうとする強い意志を感じる。

 ファーストアルバムにしてベストアルバムという位置付けも期間限定になるだろう。すでに次のアルバムへの準備は既にスタートしている。2枚目のアルバムはさらにバージョンアップしたSWEET TRIPに出会えるはず。その前に「LUV MAKER」をじっくりと聞いておきたい。

    

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