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頑張れ!インディーズ File10

頑張れ!インディーズ File10

横ノリ&縦ノリ 2つの顔を持つ女性デュオ

Spring−Roll
Photo By スポニチ

 ボーカル・はるか、ピアノ・まきの女性2人組デュオ「Spring−Roll」。厚みのあるピアノの旋律に、女の子の等身大の心情を乗せた歌声が聴く人の涙腺を刺激する。東京・代々木公園やその周辺で路上ライブを行いながら、ライブハウスでも精力的に活動。路上でしっとりと横ノリ系を聞かせる一方、ライブハウスで見せるのは縦ノリロックと、2つの顔のギャップも魅力だ。

等身大の歌で観客の涙腺刺激!

Spring−Roll
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━━共通の知人の紹介で2人は出会い、路上からスタートした

 はるか 私がライブをやることになったとき、どうせなら生演奏でやりたいと思っていたら「ピアノできる子いるよ」と(まきを)紹介してもらった。会って何回か演奏したら気が合ったんですよ。それで2人で頑張っていこうと。それが03年のことです。こういうのを運命の出会いというんですかね。

 まき 代々木公園で始めたのですが、縄張りみたいのがあるのを知らず、まずは怒られましたね。人通りがあるのに演奏している人がいなかったので「じゃあここで」って演奏してたら速攻で止められて(笑)。ルールがあるんですよね。ちゃんと把握してませんでした。初めのころは公園の中から始まって、徐々に駅前に活動の場所を広げていきました。

━━ジャンルは「涙腺刺激系ピアノPOP’N ROCK」

 はるか 自分たちのこだわりの部分に「等身大」というのがある。ほとんどの人が抱くような弱い部分や不安とかを直球で歌っているので、そのストレートさに“うるうる”ときていただける方が多いようです。内容は、普段は見せないような一面とか、路上では見ることのできないところ。例えば1人で夜、家にいる姿とかですかね。すべて経験したことを曲に乗せて見せています。ライブはバラードから明るいのまであるんですが、喜怒哀楽を出せるような感情、表現を出せる舞台になっています。

ライブではロック、路上はもう一つの家

Spring−Roll
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━━路上からライブハウスへ。そのライブでも見せ方が変わってきた

 まき ライブハウスの方が自分たちだなあっていう気はしています。ライブは決して路上の延長上ではなくて別のもの。同じピアノでもライブではロックしてるし。そのギャップも楽しんでもらいたい。まあ、路上はライブをしたいがための宣伝という感じもありますね。

 はるか ライブハウスではバンドをつけてやっているんですが、ピアノとボーカルを引き立たせるような見せ方をしています。路上では見せない激しい部分が出ますね。横ノリから縦ノリへ。2人だけだとどうしても横なので、ライブでは縦だぜっていうか。

 まき ライブと路上の差をつけたい一心で、最初のころのライブでは衣装なんかでもフリフリのワンピースを着ていたりしたんですが、今はそういうのはやめましたね。男受けすることを意識していたというか、もう誰の目線も気にしない!路上とライブの差を衣装では意識しないで、それ以外のこと…音楽で勝負しようと思えるようになりました。

━━ライブ中心。それでも原点の路上で得ているものは大きい

 はるか 今すごく寒いじゃないですか。でも久々に路上に出ると、おじさんとか私たちを覚えてくださってる人が差し入れをくださったりして。人のぬくもりを感じますね。ライブよりは近い存在というか、屋外だけどもう一つ家があるみたいな感覚です。

 まき やっただけ跳ね返りが直球で返ってきますね。今、自分たちが何をすべきなのか手にとるように分かるのが路上。初心に帰れます。

目指せフジロック!世界一のロックピアニスト!

Spring−Roll
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━━演奏を重ね、やりたい音楽が確立されてきた

 まき 始めのころはいろんなジャンルをやってみて、自分たちには何が合うのか分からなかったんですが、今はやるべき道が見えてきたというか。それは「ピアノロック」。そこをプロフェッショナルに詰めていければと思ってます。2人ともジャンルを問わず幅広く音楽を聴いてきたタイプで選びきれないところあったけど、ようやく「これが一番」「これをチャレンジしていきたい」というのが見えてきました。

 はるか ピアノとボーカルという構成から「キロロ」さんとか「花*花」さんの名前が出てくるんですが、ジャンルがまったく違うので私たちはあまり(両ユニットを)意識はしたことはありません。理想は「おしゃればか」(笑)。周囲の目なんかどうでもいいじゃないの…みたいな。そんな中にもLOVE&PEACEとか、優しさ、かわいらしさ、平和な感じを出せれば。ギドギド感は目指すところではないですね。まあ、人の目を意識しなくなってきたということは、自信がついたということですかね。たくさんの人に「いいね」って言ってもらえるようになってます。路上での活動の場所を公園から駅前に移していったことで、一部の人だけなく老若男女、AボーイからBボーイがまで「いいよねえ」って言ってくれて、こちらも元気になっていった。

 まき 代々木公園って、アキバ系の人みたいにアーティストを発掘したいという人が多いこともあって、私たちにも、音楽の前に見た目で勝負しなければっていう意識があったんでしょうね。本質からズレていきそうになっていた。でも、音でも評価していただけるようになって、ようやく自信みたいなのもついてきたのかもしれません。

━━樹は熟した。後は目標に向かって突き進むのみ

 はるか サマフェス出場!それも小さいのではなくFUJIROCKとかROCK IN JAPANとか大きいものに。今年はそれに出るためのステップアップの年として頑張りたい。個人的には、私はボーカルなので「えっ」って言わせるくらいの歌声がほしい。もう少し自分と見つめあって努力したいですね。自分の声に合う詞や言葉を見つけて、そこに音がドッキングできればドカンっていけるんじゃいないかと思うんです。

 まき 「ロックを弾かせたら日本では新京麻紀」って言われるようなピアニストを目指したい。それこそ血のにじむような練習をしてきましたから。始めたらトイレにも行かないでやってしまうタイプなので1日10時間以上とか(笑)。日本ではロックピアニストってなかなかいないと思うのでちょっと食い込んでいけたら。でもまだまだなんですけど。

  

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