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頑張れ!インディーズ File55

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マイケル・J・フォックスはロックスターだ

SOUL BRAND
Photo By スポニチ

 人間が本当の意味で、人生がハッピーなことだけではないことを痛感するのはいつ頃なのだろうか。「人生の厳しさを知っているだろうと思われる年齢層にファンが多い」(関根)という、SOUL BRANDの支持層は30代前後。怒りや悲しみ、その中にこそ芽生える夢への強い憧れや人への思いやり…。多少なりともすねに傷を持っている人のハートに、ギターメインの爆音は響く。横浜を中心に、都内も含めたライブで集まる年齢層は比較的高い。

 「マイケル・J・フォックスはロックスターだ」と言い切る関根は、80年代のメガヒット映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」に影響されて、ギターとスケボーを買って以来の音楽との付き合い。01年に豊島、松山とともにバンドを結成。独自路線で活動を進め、地盤固めをしてきた中で飛躍のきっかけを模索してきた。チャンスが訪れたのは昨年。アルバム「grunge is NOT dead.」の制作を企画、アメリカへ「ダメもとで」デモテープを送ったところ、彼の地でのレコーディングが決まった。プロデューサーは“ゴッドファザー・オブ・グランジ”と呼ばれる、デイル・クローバー氏というサプライズ付きだった。

洋楽の方が上だと思っている人に聞いてもらいたい

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 3月と8月に渡米。ホテルのスプリンクラーは誤作動させてしまうわ、飲み物を買いに車でコンビニに行けば警官に職務質問されて「銃に手をかけていたのでメチャメチャ怖かった」(松山)体験をするわ、と音楽どころではない珍道中だったが、レコーディングを終えて帰国した。

 現在、アルバムの発売の時期をうかがいつつあるが、持ち味の爆音全開で、パワフルなサウンドは男女問わず聞くものの魂を揺さぶる。“爆音演歌”と関根は笑いながら、バンドの特徴を冗談交じりで言い表したが、爆音の中にも切なさが込められていて、なるほど演歌の要素もあるな、と納得した。「洋楽の方が上だと思っている人に聞いてもらいたい。日本のバンドをもっとリスペクトしてほしい」と関根。音楽でも野球でも、アメリカの方が上、というイメージをまずは棚に上げて、まっさらな気持ちになるのが必要だ。

音楽は骨太だけど、メンバーの雰囲気は…

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 バンドの核である関根が良くも悪く3人を振り回しているのが、SOUL BRANDのスタイル。途中加入の中村は当初ベースだったが、「ベースとチェロは同じ弦4本だからできるでしょ」という強引な理由で転向。関根は“トイレの神様”が降りてきて、その中で曲が浮かんだりするというが、「すごく飽きっぽい」と松山。中村は「一度諦めた曲が、レンジで温めたように復活する」とも言う。いずれにしろ、関根の気持ち一つで右に行ったり、左に行ったりしており、それを他の3人が楽しんでいる雰囲気。音楽は結構骨太だが、その当たりのギャップを知ると、とても親しみがわくバンドだ。

 

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