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頑張れ!インディーズ File65

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絵が頭に思い浮かぶ…サントラ盤のようなアルバム

OVERHEADKiNG
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 ミニアルバムというより、一編の映画のサントラ盤を聴いているような気持ちになった。曲の頭からどんな歌なんだろう、どんなアレンジがあるのだろう、と期待を抱かせる。ロックの基本線であるパワフルなサウンドに、繊細さも感じるボーカルOSAMUの声がマッチ。サントラを聴くと、映画の場面々々が思い浮かぶように、OVERHEADKiNGの曲にはそれぞれ絵が頭に浮かぶ。

 05年、活動停止。これを境にバンドの考え方が少しずつ変化していった。海外アーティストにあこがれ始めたバンドは、それをコピーするかのように演奏してきたが、所詮真似事の域を出ない。「真似ではなく、いかに自分たちの音楽ができるか。どうしたら雑音ではない、聴きやすいものを届けられるかを考えた」とリーダーのTAC(タク)。

ボーカルの事故と、活動休止により「心を通わすもの」へ変化

 一つの答えとして導き出したのが、日本語の歌詞を取り入れることだった。OSAMUが交通事故の影響で唇に負担のかかる英詩より、日本語の方が負担が軽いのと、OSAMU自身が日本語の詞を書くことが好きだったという外的要因もあったが、「聴いてもらう人の心に訴えかけるには、どうしたらいいかと思い巡らした時に日本語にたどりついた」(OSAMU)。

 批判的な意見も多く聞いた。「青春ソングかよ」「リアルじゃない」…。しかし、アルバム発売後のツアーでメンバーの考え方は、決して間違っていなかったことに気がつく。「日本語の曲で泣いてくれる人もいた」とOSAMU。「一緒に飛んだり跳ねたりしてくれるのも嬉しいが、泣いてくれるというのも違う感動と喜びを感じた」とTACにとっては、新鮮な感覚だった。「だから、次のアルバムでは1人でも多くの人と心を通わすものを作りたい」。

音楽以外のこと、やりたくないことをやることも音楽活動に必要

 音楽だけに没頭したい。インディーズバンドの大半がそう思いつつ、別の仕事や雑多な事に時間をとられ、合間や時間を無理やり作って音楽活動をしているというのが現状だろう。OVERHEADKiNGも現状はその通りだが、作詞をするOSAMUの考え方はとても前向き。「やりたいこと、音楽だけをやっていたら、何も思わないんだろうな。嫌なことや面倒なことをやるからこそ、いろいろ思ったりする。作詞をする上では貴重」。

 人間、時間がないからこそ、やりたいことができる時に没頭し、それが長時間ダラダラやるより、素晴らしいものを作り上げることは少なくない。限られた時間の中で、どれだけ聴く者のハートを射ることができるのか。「最近、自分が発信していることばが、音楽を通して何かしらの影響を聴いている人に与えていると思うようになった」とOSAMU。音楽以外で得た経験を生かした詞。次のアルバムにどう反映されるか、注目したい。

   

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