頑張れ!インディーズ File79
感情をストレートに吐き出す
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breath of Minority(左から)HAYATO、kohey、shi0ri、Kyohey、Satoshi
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若さは武器だ。年齢を経るにつれ、日本では感情を押し殺すことが“大人”と評価される傾向にある。平均年齢21歳の5人組「breath of Minority」は、自分たちの感情をストレートに吐き出すことにしている。
ボーカルのshi0riが「遊ぶ時もメンバー中心」というように普段は全員和やか。バンド名を決めるときに「ナス」なんてふざけた名前を出しながらも、朝から晩まで時間を忘れて議論を重ねたこともある。姉御肌のshi0riの豪快な笑い声も絶えないし、ドラムのHAYATOの天然ぶりに他のメンバーが一斉にツッこむ姿もほほえましい。
感情から逃げずに正面からぶつかる
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breath of Minority(左から)HAYATO、kohey、shi0ri、Kyohey、Satoshi
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音楽の話になると一変する。スタジオでは「ピリッ、ピリッですね」(kohey)というように本気モードの彼らは、感情をぶつけ合いながら練習に励む。それは“誰かが怒っている”わけではない。全員の空気が張り詰めているということだ。その訳を聞くとshi0riは「ゆるくズルズルやって、自分たちのためにならないよりはいいから」と真っ直ぐな瞳で語った。感情から目を背けず、真正面からぶつかってメンバーは、日々成長を続けている。
minorityという単語には「少数派」という意味のほかに「未成年」という意味がある。だから、バンド名を直訳すると「未成年の吐息」。「成長していくと同時に忘れちゃう感情とか素直な気持ちを、どんどん吐き出そう」というメッセージが込められている。ポリシーは曲作りにも関係しているようだ。
等身大の自分の言葉を詞に込めて 涙する観客も
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breath of Minorityのshi0ri
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作詞担当のshi0riは、21歳の等身大の自分を言葉に置き変える。「今の私が書けるのは、同年代の女性目線の恋愛や経験でしかない」。リアルな本音は、ファンにも確実に伝わっている。「(詞は)自分の体験でしかない。なのに、たまにですけど、ライブでバラードを聞いたお客さんの中に泣いちゃってる子がいたりして。それを見ると、大丈夫かなと思いますけど、伝わるものがあったのかなと思ったりもする」。
走ることに疲れたら、止まっていんじゃない――。最新楽曲「蕾の時」のサビのパートだ。これは「歌っていくうちに思い入れがどんどん強くなった」とshi0riは言う。「“休みながら行けばいいんだよ”みたいなことを書いたんですよ。音楽をやっていると、いろんなしがらみや捨てなきゃダメなものも出てくる。聞いている人への応援ソングのようなイメージだったんですけど、人を励ますことで自分が励まされるみたいな」。感情を込めて歌う歌に自らも励まされている。
聞く人に一番耳に残るようなメロディを
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breath of Minorityのkohey
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作曲はギターのkoheyが担当。「音楽をやるために生まれてきた」ととぼけるが、実は無気力な日々に悩んでいた中学生時代に、ふと手にしたギターが運命を変えた。その分、音楽に関してのこだわりはメンバーでも指折り。
「R&B、ロックを完全に解釈している人は正直あんまりいない。聞いているお客さんに一番伝えたい部分、耳に届くようなものを」という意味でサビには神経をすり減らしている。そのサビに関しては、ポップでキャッチーなメロディラインを心がけており、「曲が頭の中で浮かんだら、鼻歌を歌って携帯電話のレコーダーですぐ録音して、コードをのせる」。
「歌唱力がひどいので、聞いたときにはなんだから分からないものも多い」と笑うが、「それでわからないのはその程度のメロディだったんだと思う」と決して妥協はしない。満足いくものを生み出すまでは、納得いくまでやり直すということなのだろう。
武道館、ハリウッド映画主題歌…夢は大きく
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breath of Minority(左から)HAYATO、kohey、shi0ri、Kyohey、Satoshi
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若いだけに課題は多い。ゲームセンターに設置されたドラムマニアがドラムを始めるきっかけになったHAYATOはまだ演奏歴1年あまり。最年少のkyoheyは「自分の中で、モテたいや憧れなど気持ちが分散してしまっているので、ベースの音が好きという割合を増やす」と自分の方向性が定まっていない様子。ギターのSatoshiは「基本的なリズムやメロディをもっと磨きたい」と技術面のレベルアップを掲げた。
「武道館で一発カマしたい!」。目標は“聖地”を埋め尽くした1万人を「ステージ上から眺めてみたい」という。さらに、国内を飛び越えてハリウッド映画の主題歌に抜てきされることも夢見る。koheyは「アルマゲドンの主題歌を歌ったエアロスミスのような感じ」と壮大なストーリーを口にした。
まだまだ荒削りな面があるが、彼らの大きな武器は感情を表に出せること。メジャーシーンについて漠然としたイメージしか沸かないため、体験はしてみたいものの「執着はない」とsi0ri。「インディーズの人もメジャーの人も自分の音楽を作って、ポリシーを持ってライブやっている。自分の好きな音楽をやって、共感してもらってうれしいなとか感じている。原点は変わらないと思う」と揺るぎない。彼らにとっての原点である「感情を吐き出す」ことを貫けば、武道館公演も夢では終わらない。
写真

breath of Minority
breath of Minority
| バンド名 | breath of Minority |
| 読み | ブレス・オブ・マイノリティ |
| ジャンル | ポップロック |
| 結成 | 2006年 |
| 拠点 | 神奈川県、東京都 |
▼メンバー shi0ri(Vo)、kohey(Gt)、Satosh(Gt)、Kyohey(Ba)、HAYATO(Dr)
▼PR 力強い歌声が印象的な歌モノPopsバンド。
R&B、ロックなどの要素をちょこっとずつ取り入れて、耳に残るような曲を心がけており、メンバー全員「POPメロディー」というものにこだわり楽曲に想いを込めている。作詞をVo.のshi0riが、作曲をGt.koheyが手がけ、時には温かく、時には切ない「等身大の今」を女性の感性で描き、POPなメロディーに乗せて表現している。
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