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頑張れ!インディーズ File78

頑張れ!インディーズ File78

自分たちは変わらない

木村至信バンドのボーカル、木村至信
Photo By スポニチ

 メジャーシーンで活動した経験を持つ木村至信バンドは「自分たちは変わらない」という信念を持つ。メジャーについて今はどう思っているのか。

 「なんにも。メジャー時代もインディーズ時代も変わりない」

 「頑張れインディーズ」にはメジャーという大きな舞台での活躍を夢見る若いバンドは集まってくる。

 その中で木村至信バンドは、メジャーを体験し、刺激的で、華やかな世界を知っている。一方で、音楽、金銭面などの部分で不自由になることもわかっている。だから、自らインディーズバンドとしてゼロから再出発した。

 「事務所をやめたときに、ファンも薄々わかるから、がっかりした人もいるだろうし、私たちのことを辛抱が足らないと思った人もいるでしょう。なにかあったんだと心配してくれたファンから手紙ももらった」

最高の瞬間…ラバーズで会場が埋まったバースデーワンマン

木村至信バンドのドラム、枝智之
Photo By スポニチ

 ファンのことを親しみを込めてラバーズ(恋人)と呼ぶ。ラバーズに支えられて結成10年目。ラバーズの存在の大きさをあらためて実感したのは09年7月12日に行ったワンマンライブだった。この日は、ボーカルを務める木村の誕生日。会場となった横浜「7th AVENUE」にはラバーズが押し寄せた。

 「200〜300人はお客さんが入った。1曲目を歌ったときにウワ〜ってなりましたね。泣きそうでした。お客さんと私たちの音楽で、すごい磁力を発して。円形の磁場ができて、目に見えない力で、重力を感じなくなりました」

 木村はすぐに1曲目に歌った曲(「つつむわ」)を思い出せなかった。それほど熱いものを感じた。最高の瞬間だったという。

 「歴史を持っててよかったな〜と。信用というか信頼というか…。お金がなければ、働けばいい。遊びたかったら、寝なければいい。だけど、人の心だけはどうしても動かせない。それは、ガッカリすることもある。でも、回復してくれるのも人なんですよね。だから、やっぱり私たちは(自分たちの音楽を必要とするラバーズのために)ステージに立たなければならない。変わっちゃいけないんですよ」

 メジャー時代に比べて、ファンの反応が濃厚に返ってくる。距離も近い。音楽から立居振舞まで制約はなくなった。木村至信バンドは事務所を離れて自由を手に入れた。

 「いまは表現に関して、伸び伸びプレーですよ。だからメジャーうんぬんについてはどうも思わないですね。山の裏側から見ないと、本当の景色はわかりませんから」

私たちは頑張るインディーズです

木村至信バンドのベース、塩沢タモツ
Photo By スポニチ

 自ら山を下りても結果を出すことができた。新曲「Wonderful―Days」がBS朝日の人気番組「結婚までの1週間」の09年度エンディング曲に起用されたのだ。大手事務所に所属するアーティストらと競合の末、エンディングテーマに採用された。

 「(エンディング曲に決まってから)まだ決定権を持つ番組のプロデューサーとは一度もお会いしたことがない。面接も演奏もなし。純粋に曲を気に入ってもらえた。これってかっこよくないですか!逆に顔がなくてよかったかもしれませんが(笑)」

 自分たちの力で勝負できた。それはメジャーの経験とインディーズで培った力が融合し、生まれた楽曲が認められたということ。これが自信につながっている。だから木村は胸を張って言う。

 「頑張るインディーズなんですよ、私たちは。これでいいんだよ、インディーズっていう」

 いまは3人で活動している。だが、選択肢の一つとして事務所に戻ることも考えている。音楽面はもちろん、衣装、立居振舞まですべてに注文がついていた以前の「キムシノバンド」から確実に成長した姿を、今度は見せることができる手応えはある。

 事務所に戻ったとしたら、バンドのスタイルを貫くために必要なこと。それは「足りない力を借りる」ことだ。

 「私たちは音楽を作るバカでしかない。それを広めていく効率のよさだったり、いい術があるのだったら、知恵を貸して下さいと頼みます。インディーズは、そういう形で事務所と融合していけば、インディーズそのものの立ち位置が上がるんだと思います。バンドを愛してくれる必要な人に出会って、知恵を貸していただきながらインディーズはインディーズの枠を超えていくから、あんまりバタバタしなくなりました」

 「若い世代に何かを伝えるつもりはないんですよ。ライバルですから。当然じゃないですか!平成生まれのバンドマンたちと競っていきます。出てくる杭より、高く伸びればいいんです」

  多くの経験を積んで成熟し、力をつけ、結果を残した。それでも成長を止めることはない。

 

 
木村至信BAND

木村至信BAND

木村至信BAND

バンド名 木村至信BAND
読み きむらしのぶばんど
ジャンル ポップロック
結成 1999年
拠点 全国

▼メンバー 木村至信(Vo&key)、塩沢タモツ(Ba&cho)、枝智之(Dr&cho)
▼PR ライブでも診察します!本物の女医が愛することのジョイを歌う!圧倒的な動員力とパワフルパフォーマンスの大人モンスターバンド。時代は関係ない、泣ける曲は泣ける。


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