頑張れ!インディーズ File27
痩身からは想像できないパンチの効いた声
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一純悠人
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自身の音楽ジャンルを“電脳ロック”と称する一純悠人(いずみ・ゆうと)。男性を連想させる名前だが、実は23歳の女性ヴォーカリストだ。シンガーソングライターとしての活動を中心に、多方面にわたって才能を発揮。身長1メートル60、体重39キロの痩身からは想像できない、パンチの効いた歌声は魅力的だ。6月20日には「新宿RUIDO K4」で、7月28日には「秋葉原dress TOKYO」でライブが行われる。
単なるデジロックではない“電脳ロック”
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一純悠人
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ある時は歌手、ある時は声優、そしてモデル、専門学校の講師でもある。「今は事務所に所属していないので、スケジュール管理から宣伝まで自分でやる」と一純。つらい、とは言わなかったが、苦笑した表情からは、少し息抜きもしたいのかな、という感じ。それでも全力疾走することを止めないのは、「表現したいこと、伝えたいことがたくさんある」からにほかならない。
電脳ロック。アニメの中で少年の声を出す女性の声優のようなかわいらしい声で、一純は自分の音楽を紹介する時に、こんなフレーズを使う。本人いわく「電脳というのは、コンピューターのこと。曲は打ち込み、つまりコンピュタープログラミングを使って作る。打ち込みが入ったロックだと、デジロックではと思われがちだが、単なる打ち込みの無機質なものとは違う」と断言。一純悠人の楽曲の世界観やコンピューターゲームに影響されたという経験などが、打ち込みに乗って表現されている限り、単なるデジロックではないと主張する。
曲によって微妙に歌い方を変化させる引き出しの多さ
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一純悠人
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昨夏にリリースされたアルバム「電脳理想郷」、DVDシングル「鎮魂歌−requiem−」を耳にし、目にすることでその独自の世界が垣間見えてくる。アルバム2曲目「桜花乱舞」は、正統派ロックの楽曲。それだけに実力をはかる、いい物差しになる。「男性的な低い声にこだわりがある」と言うだけあって、鍛え抜いた声は本物。普段話をするときのかわいらしい女性の声から、一気にワイルドなヴォーカリストに変身する。なにより聞いていて、とても気持ちがいい。ロックをうるさい、怒鳴っているだけと、食わず嫌いの人にも、喉越しは爽快に感じるのではないか。「恋−こころ−」は切なさを、「電・脳・的・魂」は現実と架空を交じり合わせた不思議な空間を表現。どの曲も微妙に歌い方、声質、パターンを変化させており、聞いていて飽きない、引き出しの多さは感心させられる。80年代後半人気を博した、女性ロックバンド「SHOW−YA」のヴォーカル・寺田恵子のイメージが重なったが、それよりもライトで奥が深いというのが印象だ。
独特の世界観と堂々とした姿勢でドームツアーを目指す
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一純悠人
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一純悠人という芸名は姓名判断の本から「一字一字良い意味を持つ字と画数を組み合わせて作った」という。男性的な名前にしたのは「女性というより、中性的な少年っぽいイメージが私の売りの一つ。あまり男性っぽい名前にすると、元々の気の強さが前面に出てしまうので少し抑えた」。悠の字については「どんなときでも余裕を持って悠々とした気持ちでありたい」という思いから付けた。舞台での動き、表現は確かに堂々としたもので、見る者を“悠人ワールド”に吸い込んでいく。DVDではステージの場面が収録されているが、舞台演出に凝っているだけあって一遍の物語を見ているような雰囲気が漂っている。
「口コミも大切だが、この世界では限界がある」とメジャーへの思いはとても強い。まずは「ワンマンでキャパの多いところでやりたい」とし、最終的な夢は東京、大阪など万単位の聴衆が集まるドームツアー。だが、そう言った直後にこう言い直した。「夢とは言いたくない。実現しなければならない大きな目標」。前を見据えて語った表情に力強さがみなぎっていた。
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