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頑張れ!インディーズ File64

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短編小説を読んでいるみたいに…情景が浮かぶ言葉たち

haika
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 「物語を聞くように、曲を聴いてほしい。1曲ずつ、別の絵本を開くような感覚で」。生み出したそれぞれの曲に対してhaikaの愛情の深さがうかがえる言葉を聞いた。いくつも“乱発”するように作品はできない。納得しないと、なかなか前には進めない。曲に生命が吹き込まれない作品なんて…。「スロウダウン」を耳にして感じたことは、haikaが1つのフレーズ、1つの旋律を愛しく思っているということだ。

 「ミルクみたいな真っ白な心で 染まる景色はオレンジに包まれ…夏の終わり 30分待つ」。風景の色、時間の経過が手に取るように分かる。聴き手にとって、ストーリーを頭の中に描きやすく、短編小説を読んでいるかのように先を読みたくなる。

 さらに1度聴き終わっても、もう1度聴いてみたくなる。それは、サビの部分に来ると一転して、短いフレーズで聴き手の想像力に委ね、歌詞がストーリーの全てを説明しないからだろう。

夢を忘れてしまった世代…違うフィールドやペースで夢に近づこう

 入り口部分はなじみやすく、核心の部分は伝えたいことを最小限の表現に抑えて、それぞれの頭の中で世界を増幅させる。なるほど、一方通行ではない、曲を通して歌い手と聴き手が対話している、極上の空間がかもし出されている。

 「スロウダウン」はhaika自身が自分に宛てたメッセージであるともいう。「若い頃はがむしゃらに夢を追っていたけれど、環境の変化や年齢などで、いつの間にか夢見ることを忘れてしまった20代後半の世代に、昔とは違うフィールドやペースで夢見ることを忘れずにそれに少しでも近づいていこうという願いが込められている」。

 アップテンポの曲で夢見ることを忘れない的な歌は巷にいくらでも溢れている。それをスローミィディアムなテンポで出したところが出色。夢をめぐって揺れている人にとっては、印象に強く残る曲に違いない。

「xaica(ハイカ)」という酒の名前からネーミング

 本格的に活動を始めたのは05年から。都内のライブハウス、カフェ、クラブ、バーでライブ活動を行ってきた。彼女を支えているのは強力なサポートメンバー。「その支えと助言がなければ、歌い続けられなかったかもしれない」とさえ言う。

 「CMソングで使われたい」。haikaの音楽での夢の1つだ。だからといって、自分のペースを壊してまで、進もうとは思わない。自分のフィールドとテンポでが前提。そう「スロウダンス」の世界と一緒。歌っていることと、ミュージシャンの考えが一致している。「スロウダンス」はhaikaのテーマソングでもあるようだ。

 haikaは「xaica(ハイカ)」という酒の名前からネーミング。ハイビスカスのリキュール。「新鮮で柔軟、洗練された官能的フレーバー」というキャッチコピーに魅かれてという理由があるそうだが、今のhaikaの世界に“官能的”が加味されると、どういう世界になるのか。次のリリースでそのあたりを聴いてみたい。

   

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