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頑張れ!インディーズ File81

頑張れ!インディーズ File81

「名もなきシンガーの唄」に込めた思い

臥龍
Photo By スポニチ

 ―朝焼け空がまぶしい午前5時過ぎ、深夜の仕事を今終えて家路に向かう。歌を歌いにこの町へ来たけれど、きっと誰もが何かを犠牲に生きているんだろう。アスファルトのすき間から、芽を出すように強く、頑張ろう。歌がきっと力になる。

 臥龍が歌う「名もなきシンガーの唄」。シンプルながら力強いメッセージが込められている。

 「俺はこのままでいいのか?!いや、絶対何かやってやる!という思いを込めた。僕の歌を聞いた人たちがそういう力を持ってくれたら」

 振り返ると、挫折の連続だ。98年に出身地の大阪から上京。ギターを東京の路上で初めて奏でてからもう12年が経つ。ロックバンドを組むなどして、2回ほど事務所に所属した。80曲以上を作ってきた。ここまで聞くと順風満帆に見えるが、アーティストとしてひとつのステータスであるオリジナルCDは1枚も出していない。最後に所属した事務所でCDを作るには作ったが、意見の食い違いから発売前に話はとん挫。最終的に自ら事務所を飛び出した。

音楽を離れて自暴自棄になった日々も

臥龍
Photo By スポニチ

 「自分の実力以上のものがあったと勘違いした。そうではないと気づいて事務所をやめたあとに、何をしていいかわからなくなった」

 音楽から離れると、自分で何をすればいいのだろう…。音楽漬けの毎日を送っていた男は、人生への光が見えず自暴自棄になった。

 「半年ほど家にこもっていた。焦燥感も有り、精神状態も少しおかしくなっていたので、その頃の記憶があまりない。自暴自棄になり、周りの多くの人に迷惑をかけた事を後で知りました」

 音楽と再び向き合うようになったのは、生活費を稼ぐために始めたバイト先の居酒屋だった。バイト仲間に恥ずかし交じりに昔の曲を披露すると、こう言われた。「すごくいいよ」。短い一言が心を揺さぶった。仲間と交流をしていくうちに次第に自信を取り戻し、ゼロからボイストレーニングや音楽理論を習ぶようになった。「昔は書けなかった詞が書けるようになった」。仲間に背中を押され、心に誓う。「もう一度やってみよう」。

この世を去った親友の言葉…絶対にやり続けてくれ

臥龍
Photo By スポニチ

 何があってもやり続けよう。そう心に誓ったある出来事が、臥龍を支えている。それは今は亡き親友から贈られた言葉だった。

 「僕のライブをずっと楽しみにしていた地元の親友がガンで亡くなったんです。その前、余命1カ月、下手したら1週間しかなかったかもしれない時期に見舞いに行って、新たに作った曲を弾き語りで聴いてもらった」

 臥龍の奏でるギターの音色を病床でかみしめるように聴き入った親友は言葉に熱を込めた。「絶対にやり続けてくれ」――。

 「これはやめちゃダメだなと思った。親友の分まで、という思いは強いですね」

 08年に名もなきシンガーはシンガーソングライター「臥龍」として本格的に再始動した。友の思いを背負い、臥龍は歌う。生まれたからには、何かを残してやる。それが人生だ。

 「自分は2回失敗して負け組の人間だと思っている。年もいい年になって、もう1回やり始めたし…。だから、夢をあきらめかけた人のために歌おうという気持ちを込めて、飾らない言葉を選んで作詞している。普通の人が、自然に感じられる言葉。日常的な生活が浮かぶような。僕のことを通じて今の世の中のことを歌いたい」

夢は「少しでも人の心を平和に」

臥龍
Photo By スポニチ

 熱い思いを胸に秘める臥龍には、難点が1つある。シャイなのだ。精魂込めて作った歌を世に出すために、マネジメント力のある協力者を求めている。意外なところで苦労している。

 「営業の出来る人が周りにいたら、いいなと思う。人見知りなので、なかなか(初対面の人に自ら売り込むという)最初の壁を突破できない。そこを突破できる人がいてくれたらいいな。これを読んでくれてお手伝いしてくれるっていう人がいたら是非連絡をください。こいつのために人肌脱いでやろうと」

 再始動を心に決めたときに迷わずアーティスト名を臥龍とした。由来は、復帰を考えた時期のエピソードから来る。行き着けの居酒屋のマスターとセッションをしたときのことだ。そこに居合わせた人物からこう言われた。「君の歌はすごくいい。だけど、なんでこんなとこでしか歌っていないのか」。率直な感想を述べたその人物は名もなきシンガーへ「いまは地に伏せているが、やがて天に昇る」という言葉を伝えた。それが「臥龍」という言葉だった。

 「自分の歌で、少しでも世界の人の心が平和になれば」。自らのキャンバスに描く夢は壮大だ。地にもぐったままで終わることはない。龍は空を自由に飛び回る生き物なのだから。夢を追い続ければ、必ず昇る日が来るはずだ。

    
臥龍

臥龍

臥龍

バンド名 臥龍
読み がりゅう
ジャンル フォーク、ポップ
結成 2008年
拠点 都内
HP http://garyu.be/

▼メンバー 臥龍(A・Gt&Vo)
▼PR 天才でもなければチャンスに恵まれた訳でもない自分がこうして唄う事で、自分同様、夢を諦めかけた人に少しでも力になれたらという思いで唄っています。幸せな気分になれる歌、失恋をしたときの歌、憂鬱な時に聴きたい歌、元気な時に聴きたい歌など、色んな唄をどんどん届けて行きたいと思っています。皆さん、是非、臥龍を応援して下さい。そしてライブに遊びに来て下さい。友達になりましょう!!


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