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頑張れ!インディーズ File38

頑張れ!インディーズ File38

これが売れなかったら日本の音楽シーンは間違ってる!

エフカ
Photo By スポニチ

 自主レーベルを立ち上げ、9月6日にミニアルバム「team efca」を発売するロックバンド「エフカ」。1年前まで「QP−DESING」活動していたが、心機一転、新たな歴史を刻み始めている。「これで売れなかったら、日本の音楽シーンは間違っている!」と豪語するほどの自信作。映画界を巻き込んでのプロモーションビデオ(PV)制作など、今後注目度の高いバンドだ。

白米のような純愛だけが愛じゃない、雑穀米の愛

エフカ
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 ミニアルバムのテーマはズバリ「愛」。さまざまな愛と感謝の気持ちを6曲の中に詰め込んだ。ボーカルの松井陽明(29)は、アルバムの中で奏でる愛を「雑穀米」という表現で例えた。「酸いも、甘いも、苦いも、辛いも、いろいろな愛を知ってこそ、人間は成長していくという意味で雑穀米。白米のような純愛だけが愛じゃない」。

 恋人、家族、友人…愛の対象は広い。その濃さも深さも、当然一概ではない。その6曲の中で、“男同士の愛”と感じるのが、「キャッチボール」という曲。キャッチボール。言葉自体、男ならちょっとグッとくるが、歌詞がまた泣かせる。「コントロールのない八つ当たりの球 いつまでも受け止めてくれた」。キャッチボールの相手は父親、あるいは兄貴なのかもしれない。コントロールが定まらずにボールがあっちこっち、どこへ行くか分からないのと同じように、少年特有のモヤモヤした、自分でもどこにぶつけていいのかよく分からない気持ちも受け止めてくれたことを思い出す。しかし、少年は成長して父親と同じ年齢に近づいても「年重ね余計に 照れ臭くて“サンキュー”言えなくて」。切なくて、胸が少し熱くなる。久しぶりにグローブをはめて、夕焼けがまぶしい公園へ行きたくなる心境にさせる。

CDが売れない時代、飾りたくなるようなジャケットがなくては

エフカ
Photo By スポニチ

 エフカになって「すべてにおいて主体性を持つようになった」と松井が言うように、今回のアルバムではPV、ジャケットにも、こだわりをみせた。

 アルバム冒頭の「モラトリアムブルー」では、「犬も歩けば〜チロリとタムラ〜」「忘れられぬ人々」などの映画監督、篠崎誠氏によるスパイアクション風のショートストーリーでPVを制作。メンバー4人も所々で顔を出し、コミカルな演技で笑いを誘っている。

 秀逸なのがジャケット。ベースの濱松敏廣(30)が好きな映画に挙げる、70年代パニック映画の傑作「エアポート75」へのオマージュで作った。20世紀のにおいがするジャケットに、エフカがどういうバンドか知らない中高年でも思わず手にとってしまう、懐かしいテイストが漂う。「CDが売れない時代にジャケットにインパクトがなければ、レンタルで済んでしまう。部屋に飾っておきたくなるようなジャケットを作りたかった」と松井。濱松は「自信のあるものは自分たちからどんどん仕掛けていく。映画の世界とコラボしていくのもその一つ。QP−DESING時代と大きく違うのは、バンドの方向性がしっかりと見えてきたこと」と信念に揺るぎがない。目指すべき場所がはっきりしてきたことで、曲から発するメッセージも力強くなった。

今後はどんな仕掛けを見せてくれる?

エフカ
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 次のアルバムは来春を予定。テーマは引き続き愛?「全然違う。今度はベクトルが周りにいる大切な人から自分へ向く」(松井)「自分の信念が揺らぐ時、というのを表現したい」(濱松)。バンドとしての引き出しの多さと、幅広さを感じさせる自信が、2人の言葉から伝わってくる。CDだけでなく、ステージ、プロモーションなど次はどのような仕掛けで挑んでくるのだろうか。楽しみに待ちつつ、今は「team efca」を堪能したい。

    

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