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頑張れ!インディーズ File30

頑張れ!インディーズ File30

耳に心地よいaortaのサウンドがいよいよ全国へ

aorta
Photo By スポニチ

 8月9日にファーストシングル「I don’t know why/海風」をリリースするロックバンド「aorta(アオルタ)」。結成から3年。昨年12月発売の初のミニアルバムがタワーレコード渋谷店でインディーズチャート5位にランク、収録曲の「忘れないよ」がTBS系番組で異例のトリプルタイアップを獲得するなど、「ここまで順調にきている」とメンバー5人は口をそろえる。確実にステップアップしている中で、今夏は初めて関西へ進出。耳に心地よい、aortaのサウンドが全国に広がりつつある。

路上ライブは決戦 勝ち点1ならばとりあえずOK

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 週末はホーム&アウェーで決戦である。本拠地は東京・吉祥寺、そして敵地は新宿。「同じ路上ライブをやっても、いつものお客さんが多い吉祥寺と、通りがかりの人がほとんどの新宿は緊張感が違う。立ち止まって聞いてもらえるかどうかが勝負。いつも戦いという感じがある」とギターの中村洋介。それぞれの目的があって、通過点である路上で人の足を止めるのは難しい。一瞬耳にした音やフレーズだけが、勝負といえる。「勝ち点1が取れればいい」と、ボーカルの戸部隆太はサッカーにたとえて、引き分けならばOKとしている。

 それでも勝ち点3(勝利)を狙っていないわけではない。「すぐにその場を離れなければ生らない人が、わずかな時間だけ聞いてくれてCDを買って帰ってくれたときはとても嬉しい」(戸部)。強烈なシュートが聞く人のハートに突き刺さるシーンが、日を追うごとに増え続けているようだ。これまでホームの東京圏を中心に活動してきたが、この夏は大阪を中心に関西でもライブを行う。完全アウェーで力が試される。

コブクロのアレンジャーが参加したシングルで、ひと皮むけた

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 関西への手土産の一つが、来月発売のマキシシングル。路上で厳しい目にさらされながらも成長してきたバンドが、さらに1ランク上にアップするための起爆剤になる予感がする出来に仕上がっている。

 人気デュオ、コブクロのアレンジャーが協力。2カ月のレコーディング期間中、「ここまでやらなければならないのかと、驚きと発見の毎日だった」とメンバーは振り返る。ベースの多賀太郎は、「バンドっぽさよりも、聞きやすさを中心に考えてくれた。スケールの大きい曲になったと思う」と、同時にバンド自身もひと皮むけた実感を抱いた様子。優しいメロディーで大切な人のことへの想いがつづられた、切ないラブソング「I don’t know why」、発売時期に合わせたかのように、思いっきり夏を感じさせる「海風」は、青春の1ページを切り取った雰囲気も漂う。夏休み、海へ山へ出かける際に、カーステレオのCDラックに入れておきたいJポップの1枚だ。

バンド名のように、僕らのメッセージを多くの人に届けたい

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 バンド名の「aorta(アオルタ)」はメンバー最年少のドラム、神楽佳典が決めたという。ラテン語で「大動脈」の意味で、「心臓から血を全身に送り出すように、5人が発する音、エネルギー、メッセージを多くの人に届けたい」という思いを込めてのネーミングだ。

 「多くの人に聞いてもらいたい」という願望は強いものの、メジャーを特別意識する様子はうかがえない。インディーズの中で着実に実績を重ねてきているからか、「しばらくは今の環境のままでもいい」という言葉がメンバーから聞かれた。今後は12月にもう1枚シングルを出し、来年はアルバムが出せればというスタンス。「アルバムは前作も自信作だったが、次回はそれ以上に楽しみ」と戸部。今が伸び盛り。新譜のリリースが待ち遠しい。

 

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