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頑張れ!インディーズ File76

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音楽を“造る”青川工房

青川工房の青木孝太(左)と川口拓也
Photo By スポニチ

 工房は工(=たくみ=)がいる房(=ぼう=)と書く。匠がいる部屋。現代に至るまで幾多の才能が集まり創作活動にいそしみ、その部屋から名作を世に送り出した。

 フォークデュオ「青川工房」は、音楽の専門学校で出会った青木孝太と川口拓也の2人が生みだした小さな小さな“工房”だ。

 「青木の“青”と川口の“川”で青川。さらに2人で音楽を“造り出していこう”ということで、ガラス工房などの工房をつけた」

 曲を“造る”という。造船など有機的な物質を生成するときに使われる語句だ。あえて“造る”と表現するのはなぜか。それは、自分たちの作った楽曲に命を吹き込む作業のことを指すのだろう。曲に命を与える作業。それには感情が必要だ。

 「頭に焼きつくようなキャッチーなメロディー。自分が伝えたい熱い思いを、自分の声で…。同じように色んな人が聞きやすい、詞もわかりやすい。歌を聞いた人がそう言ってくれるような曲作りをしている」

 キザな言葉なんかいらない。不器用だが2人は真っ直ぐだ。シンプルな歌で自分たちの感情をリスナーにぶつける。

 「一番は喜と楽かな。それでも…中には哀もあるし、怒もあるし。全部の感情を伝えていけたらいい。不景気とか戦争とか先の見えない社会だからこそ、誰にでも伝わるあったかい言葉、優しい言葉、本音を音楽に込めたい」

総武線各駅制覇の旅で成長

青川工房の川口拓也
Photo By スポニチ

 07年の結成から1年経った08年9月。拠点としていた東東京で「総武線各駅制覇の旅」を開始した。総武線の各駅を路上ライブして巡った。千葉から三鷹まで。

 「自分たちの気持ちを伝えたいということで歌っているけど、なかなかうまく行くことばかりじゃなくて。路上で聞いてくれる人もなかなかいかなかった…。自分たちの理想と世間の現実が食い違っちゃった。だから、やってる意味あるのかな〜と思ってる時期もあった。それが苦しかったかな」

 師走まで総武線制覇の旅は続いた。着こんだ防寒具の上にさらにダウンジャケットを着て路上に出た。ギターを弾く素手だけは寒気にさらしたまま。だから、かじかんで凍えた。それでも、一心腐乱に弾き続けた。

 「がむしゃらにやるしかなかった。すげー寒いときでも、路上に出て歌った。そのうち、どんどん曲も増えていって、たくさん練習して。いろんな活動をしていくうちに、足を止める人も段々と増えてきた。本当にちょっとずつですけどね。でも、基本はやりたいことをやってるし、楽しかった。ライブで鮮明になんかうわ〜っていう瞬間がある。みんなが1つになる瞬間があるから、その時は最高に楽しい」

いつかは新たなアコースティックブームを

青川工房の青木孝太
Photo By スポニチ

 努力は裏切らない。09年10月10日。現在の活動拠点である千葉県・柏市の柏ドランカーズスタジアムで唄人羽やindigo blue、松本英子の3組のメジャーアーティストが出るライブイベントのオープニングアクトを務めた。

 「大抜てきですよ。人生を懸けるくらいの気持ちでやる」

 短く語った決意を胸に秘め、晴れ舞台に立った。メジャーレーベルに属するアーティストとの共演は刺激になる。憧れは強い。

 「漠然とメジャーのほうが大勢の人に聞いてくれるというイメージ。尊敬するアーティストがいるから、同じ舞台に立ってみたい気持ちがある。僕らの伝えたい思いをたくさんの人に聞いてもらえる可能性が広がっている」

 真っ直ぐな瞳で2人は言った。アツい思いは止まらない。将来のビジョンは壮大だ。新たなムーブメントを自分たちで生み出したいという。

 「青川工房という名前を日本でも海外でも通用するくらいに広げていきたい。自分たちのメッセージを伝えていきたい。ゆずや19らが起こしたアコースティックブームは落ち着いてきた。新たなアコースティックブームを青川工房が生み出したい!!」

 
青川工房

青川工房

青川工房

バンド名 青川工房
読み あおかわこうぼう
ジャンル フォーク、ポップ
結成 2007年11月13日
拠点 千葉県柏市

▼メンバー 青木孝太(A・Gt&Vo)、川口拓也(A・Gt&Vo&harp)
▼PR 笑いあり、涙あり、そしてアツく真っすぐな気持ちあり、そんな音楽を僕たちはみんなに伝えていきたいんです!そして新たなるアコースティックシーンを築きたいです!!こんな僕ら2人をどうかよろしくお願いします!!


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