頑張れ!インディーズ File60
いつの間にか乗せられてメンバーになってた…
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767-not three seven-
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それは1年前の出来事だった。北海道から九州までの全国ツアーが決定していながら、767にはベーシストがいなかった。サポートメンバーに正式加入を断られたのは、大きなショックだった。
迫るツアー日程、でもベースがいない。騙してでも、誰か見つけなきゃ。メンバーの脳裏に浮かんだ一人の人物。頼まれ事をされると、NOと言えない典型的な“いい人”のハキラは、気がつくと北海道行きのフェリーに乗船していた。
「みんなとてもいい人だななんて思って、いつのまにか乗せられて、騙されてメンバーになっていました」とハキラ。ドラムのタカは、「騙したんじゃない。運命の出会いだった」と正当化している。
ポップで速い展開の曲ながら、暗さを入れている
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バンで全国を走り、ツアー会場を移動。その間にハキラは曲をマスターしていくという、地獄のような日々。しかし、フルアルバムが出る前に全国を歩いてきたことで、メンバーの結束が強まり、ライブを重ねることによってバンドとしての質は確実に向上した。珍道中の5ヶ月間だったが、新しい767がより高く飛ぶには最高の時間だった。
「洋楽の影響を強く受けている」とコーヘー(ボーカル、ギター)が言うように、ポップで速い展開の曲が多く、とてもなじみやすい。通勤や部屋など、閉ざされた空間よりも、海岸線のドライブで聞きたい。
詞についてコーヘーは「夢は叶うとか、頑張れば大丈夫的な何の根拠もない分かりやすく、前向きな歌が嫌いなので、ポップな曲ながら暗さを入れている」。龍作(ギター、コーラス)は「カラオケでも歌える、日本語と中学生レベルの英語を織り交ぜたものを作っていきたい」と、方針はしっかりしている。
労働は定年までの死闘〜休日の過ごし方について考えよう〜
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ライブのペースは月5、6本。埼玉、宇都宮、千葉、仙台など活動範囲は広い。「初めてライブを見る人に、どれだけインパクトを与えられるか。引きすぎず、押しすぎず、のバランスは難しい」と龍作は、今の課題を口にした。
曲にも詞にもこだわりは強い。担当するのは主にコーヘーと龍作の結成当初からのメンバーである2人。「思いきり凝ってしまうタイプ」という龍作は、1ヶ所でも気になるとすべてのメロディーを作り直さないと気が済まないという。「何秒かの、まあ、いっか、が何年後にはまあ、いっかで済まなくなる。そう思うと、全部やらないと」。龍作以外は、まあ、いっか派。だからバランスがとれているのだろう。
まあ、いっかと言いながら「苦しみながら作ったアルバム」と新譜の誕生を振り返るコーヘー。アルバムの2曲目「休日の過ごし方について考えよう。」にはこんなフレーズがある。
「労働は定年までの死闘」。
767にとっての労働は音楽。これからも死闘を繰り広げながら、他に代わりのきかない、バンドになってくれるはずだ。
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