サブカテゴリー

ホーム > 芸能 > 頑張れインディーズ > File40

頑張れ!インディーズ File40

頑張れ!インディーズ File40

野良犬だって星をつかめる!DOG STAR


Photo By スポニチ

 野良犬だって星をつかめる――。埼玉発の4ピースバンド「DOG STAR(ドッグ スター)」が、強烈なメッセージを壊れかけている社会に投げかけている。かつて“埼玉一のワル”とまで言われた、ボーカルのTSUYOSHI。他のミュージシャンにはない数々の特異な体験からつむぎ出した詞は、ロックのリズムに乗って聞く者の魂を奮い立たせる。格差社会、いじめ、自殺…、目を背けたくなるような毎日に、DOG STARは吠え続ける。「腐ってばかりじゃはじまらねぇ」と。

TSUYOSHIの一分(いちぶん)とは


Photo By スポニチ

 何かを求め、むさぼるような視線で客席に対峙する。「野良犬だって意地がある 半端じゃないぜこの気持ち 自分を信じろ」(DOG STAR)「辛くても大地を踏みしめ 溢れ出す涙見せずに 二度ともどることのない 今感じて」(リーマン)…。架空の世界ではなく、実体験や素直に感じたことをど真ん中の直球で発信するTSUYOSHIのメッセージは男臭く、汗臭い。今時流行らない世界だが、日本人がどこかに忘れてしまった熱さは確かに伝わってくる。ステージからTSUYOSHIはこう叫び続ける。「夢に生きろ 熱くなれ 男なら」(DOG STAR)。

 「一分(いちぶん)」という言葉がある。絶対に譲れないもの、これだけは守りたいものと解釈すればいいだろうか。TSUYOSHIは、35歳を過ぎて初めてそれを知った。「もし神様がいるのなら、音楽をやって生きてゆけと言っているのかもしれない。そのためにいろいろな経験をしたり、苦しいこともあったのかと」。不良少年で更生施設を出入りしていた10代、ホストでNO1を極めた20代、自分を見失い渡米したり、工事現場で働いたりの30代前半…。特異な人生を歩んだ男が自分の手で自分の「一分」を掴んだのは、ライブハウス。無縁だった音楽に心を動かされ「これがオレの生きていくための武器。勝負していこうと思った」。普通なら夢をあきらめ、新しい世界に飛び込むことをためらう年齢にさしかかり、人生のスタートラインようやくついた。

「T−BOLAN」の元リーダーの目は厳しかった


Photo By スポニチ

 「カラオケで怒鳴っているアンちゃん」。DOG STARのリーダーで、ドラムのKAZが抱いた、TSUYOSHIの第一印象はこんなものだった。90年代の日本の音楽シーンを席巻した「T−BOLAN」の元リーダーの目は厳しかった。同時にこうも感じた。「ただのアンちゃんと違ったのは詞のメッセージ性、TSUYOSHIの人間性とガッツは並外れている」。音楽は素人、しかし、TSUYOSHIのもつ個性はメジャーの世界にもいない魅力的なものだった。

 普通なら集うことが難しいメンバー構成だ。音楽とは全く別世界で30年以上生きてきたTSUYOSHI、経験豊富なKAZ、TSUYOSHIと年齢がひと回りも違う“ジャニーズ系”のYUKIがギター、ベースのMINOはダジャレ連発の「オヤジ」とメンバーから笑われつつも、存在感のあるベテラン。知人の紹介や同郷同士などのつながりで、この形になった。ファン層も広く、まじめなサラリーマンが1人でライブを聞きに来たり、最近では女性ファンも急増。「黄色い声援が飛ぶようになった」と、メンバーもまんざらではなさそうだ。

音楽にはどこまでいってもてっぺんがない


Photo By スポニチ

 歩んできた世界でトップの座を掴んできたTSUYOSHIだが、「音楽はどこまでいってもてっぺんがない。自分への挑戦が続く世界」と、終わりなき戦いであることを自らに言い聞かせている。増え続けるファンに対しては「責任」がキーワード。「音楽ってとても影響がある。他人の人生や行動にかかわることがある。中途半端に演奏したり、無責任に辞めたりすることはできない」。

 ハウンド・ドッグ、レベッカなど、埼玉に地盤があった音楽シーンに名を残すバンドは、独自の世界で、道を拓き、その時代を生きた人に何かしらの活力を与えてきた。最近では神奈川・横浜のクレイジーケンバンド、千葉・木更津の氣志團など、首都圏からブレイクするバンドが元気だ。12月17日はヘブンズロックさいたま新都心で年末スペシャルワンマンライブ。ここで明日へ、来年へつながる何かをDOG STARの雄叫びから掴み取ることができるか。足を運ぶ価値がありそうだ。

   

スポニチ×syncl

 スポニチ×syncl(TM) ミュージックピックアップ企画始動!今人気のアーティストを中心に、オススメのアーティストをご紹介します!

クイックアクセス

エンタメ

タレント

ランキング

コラム&情報

アイドル

アプリ「瞬決!アイドルレポート」

スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲