新種はケンタウロス 相次ぐ新型コロナ亜種に専門家が解説「多くの感染者がいることで変異が頻繁に」

[ 2022年7月27日 17:23 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授が27日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、相次いで発見される新型コロナウイルスの変異株、亜種について解説した。

 日本では感染者のウイルスの大半が、感染力の強いオミクロン株の亜種BA.5に置き換わっているとされているが、さらに世界各国ではBA.2.75という新たな亜種が確認されている。BA.2系統から変異した75番目の亜種という意味で、米国の大学での研究結果によると、BA.5の3・24倍もの感染力を持つとされる。また、過去の変異株と比べてあまりに異質であることから、医師の間では半人半獣の想像上の生物になぞらえて「ケンタウロス」との異名を持っている。

 変異株や亜種については連日、報道されており、ホラン千秋は「永遠に出てくるな、という感じがしますよね」と苦笑い。すると松本氏は「インドとか南アフリカもそうですけど、いろんな地域でまだ感染が収まっていないところが多々あって、そこではある意味、多くの感染者がいることによって変異が頻繁に起こっています」と解説した。

 BA.5は従来のワクチンが効きにくく、免疫回避の能力が高いとされている。松本氏は「免疫をすり抜けて、さらに感染力が強いものが生き残る形で、次の影響力を及ぼしてくる」とし、「残念ながら今後、新たな変異株が出て来ない可能性は低いと思います」と、変異株との戦いが今後も続くとの見通しを示した。

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2022年7月27日のニュース