菅義偉前首相 安倍元首相は「寂しがり屋でもありました」、銃撃の一報受け「そばにいてやりたい」と奈良へ

[ 2022年7月13日 21:11 ]

菅義偉前首相
Photo By スポニチ

 菅義偉前首相(73)が13日、BSフジ「BSフジLIVE プライムニュース」(月~金曜後8・00)に生出演。参院選の街頭演説中に銃撃され、67歳で死去した安倍晋三元首相について語った。

 菅氏は約7年8カ月にわたって安倍政権で官房長官を務めた。安倍氏が生前、菅氏と「一心同体」と表現していたVTRなどが流された。菅氏は「今の安倍さんのあいさつを聞いて涙があふれる思いですよね。あれだけ元気でリーダーシップを発揮した人が一瞬にして消えてしまうわけですから、現実とは思えないような感じですよね」と語った。

 安倍氏とは「まさに一心同体。官房長の時はそうだったと思います」と菅氏。7年8カ月、毎日顔を合わせていたといい、「安倍元総理はいろんなことに配慮してくれて。毎日1回は何もなくても10分くらいお茶を飲むとかですね。そういうことをやっていただきましたね。政治というよりも、あえて政治じゃなくていろんな話ですよね。それを7年8カ月やってきたんですから、やっぱりそうなりますよね」と声を落とした。

 8日、奈良市内で参院選の応援演説中に銃撃されたとの一報は、「そんなに時間が経たないうちに聞きました」。羽田空港へ向かう車の中で情報が入ってきたとし、「確認をして。たまたま私は沖縄に遊説で行く予定だったものですから。車の中で自民党として選挙運動は中止・停止すると、そういう話が入ってきまして。それだったら会いに行きたいと思って、奈良に向かったということです」と振り返った。

 菅氏は予定を急きょ変更し、奈良へ。「奈良にまず行こうというのはじっとしていられないという気持ち?」と尋ねられ、「それと胸だと(胸を撃たれたと)聞いたものですから、万が一のことを考えて…。同じ空気を吸いたいという感じでした」と率直にコメントした。数秒間の沈黙の後「(安倍氏は)寂しがり屋でもありましたので。そばにいてやりたい、そんな感じでとにかく行ってみようという」と、言葉を続けた。

 移動中、多方面から連絡が来るも「誰から(の連絡)も出ないで。とにかく、会ってやっぱり自分で確かめたいという思いがありました」と告白。安倍氏の死亡が確認されたのは同日、午後5時3分。菅氏が病院に到着したのは「6時を回っていた」とし、「病院で、奥さん(安倍昭恵さん)にご挨拶させていただいて。時間をおいて病室に入ったと、そういうことでした。遅かったわけですけども。いろんな情報を、自分では信じたくなかったですね、確かめてと思って行ったんですけど」と無念の思いを吐露した。病室で安倍氏と対面し「感謝の気持ちと、お世話になったという思い」を伝えたと語った。

 かつて「趣味は安倍晋三」と発言したことに関して話を振られ、「私はそう言ったことはあります」と応じる場面もあった。

続きを表示

2022年7月13日のニュース