武井壮会長「選手の名誉のために言わせて」 フリー時間与えた沖縄合宿「スポーツ界の理想の姿」

[ 2022年7月3日 12:01 ]

日本フェンシング協会の武井壮会長
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 タレントで日本フェンシング協会会長を務める武井壮(49)が3日、TBS「サンデージャポン」(日曜前9・54)に生出演。男女エペ日本代表が6月に沖縄で実施した合宿でレジャーに興じていたと報じられた問題について言及した。

 フェンシング協会は2日に理事会を開き、世界選手権に向けて心身の調整が目的で、内容には問題がなかったことを確認。一方で、自己負担で同行した家族が同じ部屋に宿泊するなどの不適切な部分もあったことを認め、助成金の申請を見送るとした。ただ、家族同伴については“不適切”と認めながらも、ウクライナ人コーチや小さな子供がいる選手だったことから理解を求め、一連の件での処分はしないことを明言していた。

 理事会を開いてから一夜。武井会長は「一つだけ言わせていただきたい」「選手の名誉のために言わせてもらう」と切り出した。今回の合宿をめぐり、練習内容が軽いという声もあったようだが「昨今、練習量が多ければよし、厳しければよしっていう風潮でいろんな事故が起きている。オリンピックでメダルを獲るような選手にフリーの時間を与えるのは、決して遊びの自由時間を与える意味合いではないと信じている。そして彼らは自由時間を適切にトレーニングに課すことができる」とした上で「コーチがメニューを全部決めてやらせることがスポーツ界の未来じゃない」と、きっぱり。「今回の合宿、午前中は我々が組んだメニューで、午後は彼らの意図に沿った(メニュー)。そこに委ねているのは、スポーツ界のある意味、理想の姿」と語気を強めた。

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2022年7月3日のニュース