“ひげかわ武者”横田栄司に胸キュンファン続出!「鎌倉殿の13人」で和田義盛役「ただ、ただ恐縮です」

[ 2022年5月4日 05:30 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で和田義盛を演じる横田栄司(C)NHK
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 現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)で猪突猛進な坂東武者・和田義盛を演じている俳優の横田栄司(50)に熱視線が集まっている。劇中では、ヒゲ面でたけだけしいビジュアルながらも、素直で可愛らしさものぞかせるキャラクター。そのギャップに“胸キュン”する視聴者が相次いでいる。反響について、スポニチ本紙の取材に「ただ、ただ恐縮です。恥ずかしさもありますが…うれしいです」と役柄とは裏腹に謙虚に喜んだ。

 和田義盛は後に鎌倉幕府の軍事長官になることで知られる猛将。馬上で刀を振り回したりする豪快なシーンが多く登場する一方、戦場で小鳥を捕まえて喜んだり、手紙にキュートな絵を添えたりする。源頼朝(大泉洋)を中心に裏切りが裏切りを呼ぶダークな作風の中、言葉と行動が一致する希有(けう)な存在でもある。視聴者からは「このドラマで唯一のオアシス」「ヒゲおじさんから目が離せない」など愛があふれる書き込みが相次ぐ人気ぶりだ。

 文学座に所属し、これまで舞台を中心に活躍してきた実力派。蜷川幸雄さん演出のシェークスピアシリーズに20年近く出演し続けるなど、その高い演技力で知られる。

 「鎌倉殿の13人」の劇中では、一見すると役者同士がアドリブで掛け合いをしているような印象を受けるが「僕は99・9%台本の人間なんです。だからそう見えるのは(脚本の)三谷幸喜さんの凄さですね」。今作が映像では初の本格的な時代劇となり、撮影に入る前から乗馬を練習して臨んだが「ただ甲冑(かっちゅう)が重すぎて、50を過ぎたおじさんにはこたえましたね~」とジョーク交じりに振り返った。

 テレビ関係者によると、今回の反響を受け、ドラマなど映像作品への出演オファーが相次いでいるという。これには「僕はオファーを来た順番に精いっぱいやるだけなので」と恐縮する。

 「僕はバイプレーヤーとして、作品の良い絵の具になりたいんです」と控えめな姿勢は崩さない。それでも「いつかは主演をやってみたいという気持ちは心の隅にありますね」。

 作品は源平合戦の佳境に入るが、横田はこれからも長く登場する予定。「今度は、現代劇で三谷作品の連ドラをやってみたいな」。柔和な表情の中にひそかに燃える野心を見た。

 ◆横田 栄司(よこた・えいじ)1971年(昭46)10月11日生まれ、東京都出身の50歳。96年に「特ダネ狂騒曲」で初舞台。以後、数々の舞台に出演し、18年の「ヘンリー五世」「The Silver Tassie 銀杯」で第26回読売演劇大賞の優秀男優賞を受賞。CMではTOTOのビッグベン役で人気。現在はNHK・Eテレ「ギョギョッとサカナ★スター」でナレーションを担当している。身長1メートル81。

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2022年5月4日のニュース