「鎌倉殿の13人」“北条政子”小池栄子「初回MVP」の声も コメディーパートの支柱 絶大な存在感

[ 2022年1月10日 11:30 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。北条政子(小池栄子)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は9日、15分拡大版でスタートした。主人公・北条義時の姉・北条政子役を演じる女優の小池栄子(41)がコメディーパートを牽引し、絶大な存在感。SNS上には「初回MVP」の声も上がった。ツイッターの世界トレンドにも「小池栄子」「北条政子」が入る注目度となった。

 希代のヒットメーカー・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 小池の大河ドラマ出演は巴御前役を演じた05年「義経」以来、実に17年ぶり2作目。09年からNHK「50ボイス」の司会を務め、近年は大河からのオファーを懇願し続けたが、念願が叶った。

 今回演じる北条政子は突然現れた都出身の源頼朝(大泉洋)に一目惚れ。悩みの尽きない頼朝に寄り添い、弟・義時(小栗)とともに献身的に支える。のちに尼将軍として君臨。

 政子と頼朝の初対面シーンは、さながらコント。頼朝に食事を運んだ政子は一目惚れ。頼朝が「名は何と申す」と聞くと、政子は「大根汁でございます」。次に食事を運んだ際は、頼朝の気を引こうと、政子は体をクネクネ。頼朝の「これは何ですか?」が続き、視聴者の爆笑を誘った。妹・実衣(宮澤エマ)に「少しは役に立ちなさいよ!」と怒鳴る場面もあり“猛女”の一端も垣間見えた。

 17年の舞台「子供の事情」、19年の映画「記憶にございません!」、20年のAmazonプライム・ビデオ「誰かが、見ている」と近年、三谷組の仲間入り。初回から三谷氏の期待に見事に応えた。

 SNS上には「小池栄子、最高!本日のMVP!」「1話のMVPはなんてったって北条政子as小池栄子」「確実にMVPは小池栄子。政子の恋の行方が、このドラマを支えるな」などの声が上がった。

 初回放送終了後、番組公式ツイッターに公開された小池の「音声コメント」(1分56秒)は以下の通り。

 ▼政子として頼朝に初対面「『始まるんだな』って感じがして、ドキドキしてますけど。後戻りできない感じがして(笑)。楽しみなのもありますけど。だって結構ここから急展開で…。彼の立場っていうものにも惚れているんでしょうけど、ある種、一目惚れぐらいの急展開な脚本になっているので、視聴者の方を置いてけぼりにしないよう、同じ気持ちでみんなが頼朝に惚れるような、代弁者になるような気持ちでやりたいなとは思っております」

 ▼北条館のセット「思ったよりも地味な感じではありました。印象的に。でも、あの見に行った土地(北条館跡)には凄くそのシンプルさが合うといいますか。『裏山とかで走っていたんだろうな』っていうのも想像できましたし。でも画面に映ると全然地味じゃなくて豪華ですよね。ちょっとビックリしました。何だろう、大河って照明とかもあるんでしょうけど、独特の世界観で。私、(MCを務める同局)『50ボイス』で裏方さんの声とかも聞いていたので、その作業をしている様子が初日は見られて、うれしくて。木の所に土をまいていたりとか、梁の所を直していたりとか。『50ボイス』で大河やってたなぁと思って。『(大河ドラマに)出たい、出たい』って、いつも『50ボイス』で言ってたんですけど、いざ呼ばれると、もの凄くビビってます。『言ってるうちがよかったな』って思うぐらい(笑)。(小栗)旬くんとも昨日、『始まっちゃったね』『どうしよう』とか言って。三谷さんは朝、『頑張って』ってメール下さったんですけど、『いや、もう昨日(私の初日は)終わったよ』って言ったら、ビックリしてました。『昨日、もうしゃべっちゃったし、動いたよ』って言ったら、私が今日初日だったと思ったみたいで(笑)」

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2022年1月10日のニュース