古田敦也氏が明かす“幻のイチローVS松井”舞台裏 野村氏の思いに…中居正広「これ聞いて正解だわ」

[ 2021年7月12日 17:52 ]

古田敦也氏
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 ヤクルトで選手兼任監督を務めた野球評論家の古田敦也氏(55)が10日放送のテレビ朝日「中居正広のプロ野球魂~やっぱり“オールスター”ってスゴいよねSP~」に出演。1996年オールスターで幻に終わった“イチローVS松井対決”の舞台裏を語り、恩師・野村克也氏の“真意”を明かした。

 1996年7月21日に行われたオールスター第2戦(東京ドーム)。全パのオリックス・仰木彬監督は「投手としての才能をファンに見せたかった」と9回2死でオリックス・イチローをマウンドへ送った。打席には巨人・松井秀喜。しかし、これに怒った全セのヤクルト・野村監督は投手の高津(ヤクルト)を代打に送り、ファンが期待した“夢の対決”は幻に終わった。(所属は全て当時)

 自身もその試合に出場しベンチで野村氏から話を聞いたという古田氏は「(野村監督が)どうするって聞いたら、松井が『どっちでもいいです』と」と当時のやり取りを告白。そして「野村監督がよく表で言っているのは、イチローはピッチャーじゃないからデッドボールを当ててケガさせる可能性もあるし、松井がピッチャーじゃない選手に抑えられたら恥をかかせられない」と明かした後で“本当の理由”を語った。

 「一番おっしゃってたのは、こういうことをやるとオールスターの権威が下がると。オールスターはお祭りっていうけど、夢の舞台、夢の祭典なんだと。ファンが見たいからって、こんなことやってたら権威が下がっていく。遊びでやるんだったら“どうぞ”なんだけど。じゃあ、イチローのキャッチャーが見たいって言ったらやらせるのか、歌を聞きたいっていったら歌わせるのか、って言ってましたよ。ベンチで」と夢対決に待ったをかけた野村氏の真意を代弁。これには番組MCのタレント・中居正広(48)が「これ聞いて正解だわ」とうなずき、ヤクルトファンの出川哲朗(57)も「古田さんの話を聞いて全員が納得だもんね。今まで野球ファンがどっちだどっちだって言ってたけど、結論出たね」と納得の表情を見せていた。

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