ぴったんこカン“完” 9月で幕、安住アナ“異動”でロケ時間確保できず

[ 2021年6月8日 05:31 ]

TBSの安住紳一郎アナウンサー
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 TBSの人気バラエティー「ぴったんこカン・カン」(金曜後8・00)が、9月いっぱいで放送終了することが分かった。2003年4月のスタートから18年半で幕を閉じる。

 同番組は久米宏(76)が司会を務めた「ぴったしカン・カン」(75~86年)をリメークする形でスタート。司会の安住紳一郎アナウンサー(47)がゲストとロケに出て、ざっくばらんなトークをしながら素顔を引き出していく内容で好評を博してきた。

 終了の大きな理由は、9月末で終了する「あさチャン!」(月~金曜前6・00)に代わる平日早朝の帯番組の司会を、安住アナが務めることが決まったため。番組関係者は「毎日早朝から仕事をするため、ロケに出る時間がなくなる。出演を続けることは不可能になった」と明かした。

 別の司会を立てて継続することも検討されたが、最終的には終了と判断。「大物ゲストの相手をできるのも安住さんだからこそ。他に司会の適任者はいない」と明かした。長年携わってきたプロデューサーも安住アナとともに早朝の新番組に移るため、「終えるにはベストな時期」と話す関係者もいる。

 安住アナは放送開始時から司会を務めており、「“安住アナならOK”と言って出てくれる大物ゲストも多かった」と同局関係者。泉ピン子(73)や香川照之(55)大泉洋(48)米倉涼子(45)らが好んで出演していた。

 一方で、近年は局のターゲットと番組の視聴層でズレも生まれていた。今も世帯視聴率で10%以上を記録することが多いが、徐々に視聴者が高齢化。局側は全番組で共通して「新ファミリーコア」と呼ぶ男女4~49歳をターゲットとし、視聴者の若返りを図っている。同局関係者は「広告主が求める視聴層は、広告商品の購買につながるファミリー層。後番組は家族で楽しめる番組が検討されている」と話している。

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