高橋純子氏 河井元法相の議員辞職願提出に「二重、三重、四重に主権者の国民をばかにしている」

[ 2021年3月28日 10:09 ]

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 朝日新聞論説兼編集委員の高橋純子氏が28日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。2019年の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元法相の衆院議員河井克行被告(58)=自民離党、衆院広島3区=が議員辞職願を提出したことに言及した。

 辞職願は4月1日の衆院本会議で許可される見通し。衆院議員の任期満了が10月21日のため、広島3区補欠選挙は行われず、次期衆院選に統合される。事件を巡っては、克行元法相の妻の案里前参院議員(47)=有罪確定、当選無効=が2月に辞職した。自民党本部は案里前議員陣営に1億5000万円を投入。野党は買収の原資になったと批判している。菅義偉首相の就任後、自民党の「政治とカネ」の問題による議員辞職は3人目。

 高橋氏は「二重、三重、四重に主権者の国民をばかにしているなというふうにあらためて思いました。記者会見1つ開かずに今頃になって一転して認めると。そのきっかけについては神父さんからの助言があったというようなことを言っているわけですけど、政治家だったあなたがまず聞くべきは国民の声であって、一体今まで何をやっていたんだという気がします」と自身の見解を述べた。

 さらに「罪を認めた背景には、補選の時期もさることながら実刑は免れないから少しでも刑期を短くするための辞職なんじゃないかという見方もあり、そもそも国会議員としての資質を欠いていたんじゃないかと思わざるを得ない面があり、そういう自分物を重用してきた安倍前首相、菅首相、そして1億5000万円という巨額の活動資金を提供した自民党の責任は極めて重いと私は思います」と話した。

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2021年3月28日のニュース