キートン山田、声優引退 「ちびまる子ちゃん」ナレーション来年3月まで

[ 2020年12月5日 05:00 ]

声優業を引退するキートン山田
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 国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ)のナレーションなどで知られる声優のキートン山田(75)が声優業を引退することが4日、分かった。番組も来年3月をもって卒業する。

 アニメ「ゲッターロボ」の神隼人、「サイボーグ009」の004の声などを担当。中でも1990年の放送開始から31年間ナレーションを務めた「ちびまる子ちゃん」では温かいながらも皮肉の効いたツッコミや「後半へ続く…」のフレーズで親しまれてきた。

 フジテレビによると、キートンは来年3月28日午後6時の放送を最後に「ちびまる子ちゃん」を卒業。本人から申し出があった。最後の放送ではこれまでの長年の功績をねぎらうような演出を考えているという。

 キートンは「皆さん、ありがとうございました!!番組はまだまだ“後半へ続く”のである」とコメント。アニメ制作スタッフは「時に鋭く、そして優しく、ずっとまる子たちを見守ってくれたキートン山田さん。アニメスタッフ一同、感謝の言葉しかありません」とその功績を称えた。後任のナレーターについては、オーディションなどを行い決定する。

 ◆キートン 山田(きーとん・やまだ、本名山田俊司=やまだ・しゅんじ)1945年(昭20)10月25日生まれ、北海道出身の75歳。63年に高校卒業後、就職のため上京。建設関連の会社に勤めながら、役者を目指して劇団に入団。その後、声優デビュー。代表作は「一休さん」の足利義満役、「宇宙海賊キャプテンハーロック」の大山トチロー役。14年に声優アワード「功労賞」を受賞。

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