高杉真宙を直撃取材「夢実現するため決断」時間かけ“牛歩”で事務所と相談「温かく受け入れてくださった」

[ 2020年11月16日 05:31 ]

取材に応じる高杉真宙(撮影・白鳥 佳樹)
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 若手俳優の高杉真宙(24)が約11年間所属する「スウィートパワー」を退社し独立することが15日、分かった。この日、スポニチ本紙の直撃取材に「(独立は)事実です。俳優として自分の夢を実現するための決断です」と語った。契約満了を迎える来年4月11日をもって個人事務所で活動していく。

 都内で取材に応じた高杉は足を止め、本紙記者に「幼いころから仕事をして撮影を楽しんでいたからこそ、自分一人で立って何かできることをやってみたいと思うようになった」と心境を吐露。「より深く作品に向き合いたい。俳優業もやりながら、いずれ企画などで作品づくりに携わっていけたら」と夢を明かした。

 美人な女の子と間違えた事務所スタッフにスカウトされたことをきっかけに13歳で芸能界デビュー。それまで事務所には女優のみが所属していたが、高杉の加入で男性部門「スパイスパワー」が設置された。以後、看板俳優として活動してきた。そんな中で「半年ぐらい前から独立について考え始めた」という。

 近年、相次ぐタレントの独立劇。申し出てから数日で退所が決まるケースもあるが、高杉の場合はじっくりと時間をかけた“牛歩”独立だった。当初は事務所側も申し出に驚いていたが、数カ月かけて話し合った結果、今では高杉が相談を持ちかけることができるほど、その思いを理解してくれているという。「何度も時間をとっていただき、僕の挑戦を温かく受け入れてくださって(事務所には)感謝しかありません。これまでも牛歩でやってきたし(今後も)じっくりと準備します」と語った。

 俳優業に加えて、かねて興味を持っていたゲーム業界の仕事にも関わっていきたいという。「ゲームのイベントに参加してその魅力を広めたり、腕が上がればeスポーツにも挑戦できれば」。環境を変え新たなステージでさらなる飛躍を誓った。

 ◆高杉 真宙(たかすぎ・まひろ)1996年(平8)7月4日生まれ、福岡県出身の24歳。09年に舞台「エブリ リトル シング’09」でデビュー。13年の特撮ドラマ「仮面ライダー鎧武/ガイム」への出演でブレーク。17年には映画「散歩する侵略者」で第72回毎日映画コンクールのスポニチグランプリ新人賞を受賞した。特技は乗馬。身長1メートル70。血液型A。

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