「麒麟がくる」“一番の悪役”は片岡鶴太郎!陣内孝則と池端大河「太平記」組から出演

[ 2020年8月14日 16:26 ]

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」に出演する(左から)陣内孝則、片岡鶴太郎
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 NHKは14日、今月30日に放送を再開する大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)の後半戦「京~伏魔殿編」の新キャスト10人を発表。俳優の陣内孝則(62)が堺の豪商・今井宗久(そうきゅう)役、片岡鶴太郎(65)が幕府政所頭人・摂津晴門役を演じる。

 俳優の長谷川博己(43)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(74)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを照らす。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。

 陣内も片岡も「太平記」に出演。陣内は足利尊氏(真田広之)の盟友・佐々木道誉、片岡は鎌倉幕府第14代執権・北条高時を演じた。

 陣内演じる今井宗久は堺の豪商にして当代髄一の茶人の1人。駒(門脇麦)の丸薬「芳仁丸」のスポンサーになったことから、光秀(長谷川)と知己を得る。

 「初回の放送は、いち視聴者として見ておりました。『太平記』の池端先生の脚本だし、当然今年一番注目していたドラマだったので…。今まで重厚な墨絵の世界だった大河が、総天然色のワクワクする新時代の大河に生まれ変わったというか、主演の長谷川さんを中心に、魅力的なキャストの皆さんがそれぞれのキャラクターをユニークにセクシーに実に生き生きと演じていて『チクショウ!…オレも参加したかったなぁ…』というのが正直な感想でした。まさかその数日後に今井宗久の役でオファーが来るとは、うれしい限りです。今井宗久という人は、近江源氏佐々木氏の末裔らしいので…30年前、私が演じた『太平記』の佐々木道誉につながるそうで…何か強いご縁を感じました。茶人、文化人であり、武器商人であったという戦国時代をプロデュースした1人として印象的に演じられたらと願っております」

 片岡演じる摂津晴門は幕府政所頭人。足利義輝(向井理)、義昭に至るまで室町幕府の執務を取り仕切る。幕府の存続を第一に考える保守的な人物。織田信長(染谷将太)とともに上洛した光秀と幕府の在り方をめぐり、事あるごとに対立する。

 「今回は『麒麟がくる』の出演者の中でも、一番の悪役と聞いております。裏で画策する摂津晴門。この企てるたくらみの眼をご覧くださいませ」

 制作統括の落合将チーフプロデューサーは「後半戦の新たなキャストが決まりました!『太平記』以来の池端大河出演の陣内孝則さんと片岡鶴太郎さん。『太平記』とはまた違った個性の、癖のある役を演じていただきます」と期待している。

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2020年8月14日のニュース