アンジャッシュ渡部、番組出演を全面自粛 不倫スキャンダルが理由と説明 NHK・Eテレ道徳番組は降板へ

[ 2020年6月10日 05:30 ]

お笑いコンビ、アンジャッシュの渡部建
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 お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建(47)が9日、テレビとラジオの番組出演の全面自粛を各局に申し入れた。理由について、複数の女性との不倫スキャンダルと説明している。渡部は17年に女優佐々木希(32)と結婚、1歳の長男がいる。“芸能界のグルメ王”としても人気で、NHKと民放の全局にレギュラー番組を持つ売れっ子。突然の自粛申し出に、各局が対応に追われている。

 渡部側はテレビ各局に対し、複数の女性との不倫スキャンダルを起こしてしまったことを説明。視聴者に不快感を与える可能性が高いことから「番組に迷惑を掛けたくない」と自粛を申し出た。ラジオ局にも同様の説明をしている。

 この日は火曜レギュラーを務める日本テレビ「ヒルナンデス!」に生出演。普段通りの笑顔を見せており、番組も何事もなかったかのように進行した。だが、共演者や番組関係者には局側が事前に状況を伝えた上での生放送だった。この出演を最後に自粛に入った。

 妻は芸能界きっての美人女優。15歳差婚と大きな注目を集めた17年の結婚からまだ3年。翌18年9月には第1子となる男児も誕生し、最近も外出自粛中の家族の暮らしをテレビで堂々と語るなど夫婦関係の良好さをアピールしていた。

 近年は番組MCとしても活躍するなど、タレント活動は順調そのもの。NHKと民放全局で計8本のレギュラー番組を抱え、TBSの情報番組「王様のブランチ」、フジテレビの音楽番組「Love music」でMCを務めている。また、美食家として芸能界のグルメ王のポジションも確立。「オンラインサロン」と呼ばれる会員制サービス(月額5000円)では、さまざまな名店を紹介。「渡部が取り上げた店は予約が取れなくなる」ともいわれている。

 だが、不倫スキャンダルの説明を受け、15年からコンビでMCを務めるNHK・Eテレの道徳番組「ココロ部!」では、即日で公式ホームページから2人の名前が削除された。テレビ局関係者は「番組の性質上、渡部の降板は避けられない」と語っている。クリーンなイメージが強く、さわやか系のルックスでデートスポットに詳しく女性の支持を受けてきただけに、女性問題は致命傷になりかねない。別の番組関係者は「事務所から説明を受けた印象では、主婦層を中心とした女性の視聴者が多い番組への出演は厳しい」としている。

 本紙の取材に所属事務所は「担当者が不在のため、詳細は把握していません」と答えたが、「番組を全面自粛するという大まかな事実は合っていますか?」との質問には「そうですね。ただ細かいことは分かっておりません」とし、申し入れをした事実は認めた。事務所としての対応については「担当者と確認し、まとまってからお伝えします」と話した。

 ◆渡部 建(わたべ・けん)1972年(昭47)9月23日生まれ、東京都八王子市出身の47歳。神奈川大在学中に高校の同級生だった児嶋一哉の誘いで「アンジャッシュ」を結成。グルメや野球など多彩な知識を生かして多くのバラエティー番組に出演。恋愛心理学を得意としており「芸人界の恋愛王」と呼ばれることも。1メートル75、血液型O。

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2020年6月10日のニュース