尾木ママ 9月入学見送りの方針に「動きが鈍過ぎませんか?」

[ 2020年5月28日 19:34 ]

教育評論家の尾木直樹氏
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 “尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏(73)が28日、自身のブログを更新し、9月入学に関わる持論を数回にわたり展開した。

 尾木氏は午前の段階で、「9月入学」の実施を見合わせる方針となったことに言及。「僅か2、3週間で撤退」となったことに「やっぱり日本は子どもたちと教育 大切に出来ない」と嘆いた。

 午後になると「9月入学」への移行がかなわなかったことに対し、今後の教育について危惧。尾木氏は「カリキュラムをすべてこなすことは最早無理、時間数は絶対的に不足しているからです」「これじゃ無茶されて大した力もつかず 無為な時を過ごすことになりかねません」と主張すると、子を持つ親たちに「子どもとストレス受け止めてあげてください」と呼びかけた。

 すると次の更新では「動きが鈍過ぎませんか?ボヤボヤしていると直ぐに第二波 秋には第三波が来ますよ そんな時はまたまた休校ですよ 詰め込み授業さえ出来ないかもしれませんーー カリキュラムは完全に消化不可能です」と、政府に対して警鐘を鳴らした。さらに「九月入学は今じゃない 今はコロナ対策に注力しなければーー 皆さん挙って(こぞって)叫びながらのいつまでたっても動かない まるで騙し討ちになりかねませんよーー」と強く指摘した。

 そんな中で強く要望したのが、学校の「オンライン化」。「いつ休校になってもすぐオンラインで授業できる体制整えてください 家庭によっては経済的に揃えられないーーなどと無理解な意見にはガッカリ」と嘆き、最後は「無責任はやめてほしいですね」と息巻いていた。

 9月入学制導入について、政府は導入を見送る方向で調整。しかし自民党の下村博文元文部科学相ら有志議員は、来年からの実施に余地を残す修正を求める構えを見せている。

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