橋下徹氏 黒川検事長の「訓告」処分に「僕はこれで完全に法治国家はなくなったと思いますよ」

[ 2020年5月23日 13:47 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
Photo By スポニチ

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(50)が23日の関西テレビ「胸いっぱいサミット!」(土曜正午)で、賭け麻雀で辞職した東京高検の黒川弘務検事長(63)についてコメントした。

 「今から僕しゃべって、訂正放送なると思うんで全部(司会のハイヒールの)リンゴさんに責任かぶってもらいたいんですけど」と断ったうえで、「賭け麻雀って、そんなに責められることなんですか?っていうのもあります」と持論を展開。

 「刑法の185条を勉強するとね、そこのただし書きで一時的な娯楽に供するものを賭けた場合には罪にならない。お菓子とかそいうものを賭けたら罪にならないんですよ。ちょっとしたラーメンとかね」と解説した。

 「だけど僕らの世界では現金、例え1円でも現金を賭けたらアウト。それは法律の解釈としてそうなってたんだけど」と強調。

 「それにはすごい疑問があって。僕の人生経験の中で麻雀してませんけど、賭けずに徹マン(徹夜麻雀を)やってる人間なんか見たことありません。賭けずに24時間やっている方がおかしいですよ。あのゲームを。だから少々の家庭内で賭け麻雀をやることを罪にする方がおかしいと思ってたんだけど、日本のルールではそれは罪だから」と持論を述べた。

 さらに「今回何、怒っているかというと。この黒川さんを罪にしないんだったら内閣が閣議決定でこれから家庭内や友人間での賭け麻雀は、ある程度のレートのやつは無罪にしますよって、ここをまず(政府が)宣言してから、まず国民に保障してから黒川さんを無罪放免にするんだったらいいけど。黒川さんだけ先に無罪放免にしてどうするんですか」と怒り心頭。「僕はこれで完全に法治国家はなくなったと思いますよ」と切り捨てた。

 黒川氏は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中、新聞記者らと賭け麻雀をしたことが、21日発売の「週刊文春」の報道で発覚。同氏も賭け麻雀の事実を認めて辞表を提出し、22日に閣議で承認された。処分は「訓告」にとどまったため、7000万円ともいわれる退職金は給付される見通し。処分の根拠について、森雅子法相は国会答弁でレートについて言及した。 

続きを表示

2020年5月23日のニュース