岡田晴恵教授 コロナ療養場所不足の埼玉県に「体育館でも、スーパーアリーナでも」

[ 2020年4月24日 12:41 ]

テレビ朝日の社屋
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 感染免疫学、公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授が24日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。新型コロナウイルスに感染した埼玉県内の50代と70代男性が自宅待機中に容体が悪化して死亡する事例が発生したことに言及した。

 県関係者によると、70代の男性は6日に発熱などの症状を訴え、9日に検査で陽性と判定された。当初は軽症と診断されたことから、入院できる病床が空くまで自宅待機していた。14日に容体が悪化して病院に搬送され、その後、死亡が確認された。50代男性も軽症とされ、自宅待機していた際に容体が悪化し、21日に死亡が確認された。

 岡田教授は「速やかな入院にならなかったのは、ベッドがないということだったんですが、やはり病床確保ですね。特に埼玉は患者さんが多いし人口も多い。そこで東京からかなり遅れを取っている。結局、首都圏のベッドタウンを強力に(対策を)やりませんと、相当大変なことになる」と指摘。そして、軽症との診断が、国民の感覚とかい離しているとし「“酸素が必要でなくて口から何かとれそうだったらお家にいてね”っていう状況でほっぽらかされるわけですから、この場合には電話1本で決して臨床的な判断ができるかっていったら、できないと思うんですね。ですからやはり入院と自宅の間の施設を拡充していくことだと思う」と強調。「これはホテルがだめだったら、なんなら体育館でもいいし、さいたまスーパーアリーナでもいいじゃないですか。そこで医療従事者に巡回させる。そうじゃないとこういうケースが増えてくる」と話した。

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2020年4月24日のニュース