尾木ママ「9月新学期」を提案「アフターコロナを見据えた大胆な発想の転換」

[ 2020年4月22日 22:58 ]

教育評論家の尾木直樹氏
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 「尾木ママ」の愛称で知られる教育評論家の尾木直樹氏(73)が22日、自身のブログを更新し、学校の新学期の9月転換を提案した。

 現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休校が続いているが、「欠けた授業を補習するという履修主義的な発想ではあまりに脳がないと思うのは尾木ママだけなのかなぁ~と残念な気持ちになります!」とつづり、「発想の転換の方が楽なのです」として「焦ってしまうほど矛盾が激化しているからこそアフターコロナを見据えた大胆な発想の転換、広く海外を参考にして、システムの革新を考えた方がポジティブではないでしょうか!」と提案。「その一つが《9月新学期》への転換です」とアイデアを明かした。

 「もちろん四月新学期は日本の年中行事や文化にも根ざしていますから簡単なことではないでしょう!」と難しさは理解しながらも「長引く休校は、以前にそのまま戻る《復旧》の考え方ではなく、教育の《復興》に繋げないと逆転できないのではないでしょうか?」とし、9月の新学期は、欧米諸国などと一致するため「グローバル化が広がった教育界に新しい可能性を開くことでしょう」とメリットがあることも説明。「いずれにしろ慎重な検討を始めて国民の合意を得ながら抜本的な展望を切り開くことが求められているのではないでしょうか?じっくりシュミレーションしてみたいですね!」と締めくくった。

 日本では、かつては9月入学だったが、明治20年(1887年)に、教員養成学校が4月入学を導入してからシフトされたとされている。尾木氏は、20日には文科省が学校再開後に夏休みを削減するなどして補習授業を行う考えを示したことを受け、「子どもたちキレますよ 無気力になりますよ 不登校激増しそう」と危惧。新たな発想を求めていた。

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