元宝塚トップスター・眞帆志ぶきさん死去、87歳 加茂さくらと名コンビ、紅白にも出場

[ 2020年3月10日 17:11 ]

眞帆志ぶきさん
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 元宝塚歌劇団雪組トップスターだった眞帆志ぶき(まほ・しぶき、本名・名和富美子=なわ・ふみこ)さんが9日午前9時、老衰のため東京都内の自宅で亡くなったことが10日、分かった。87歳。神奈川県出身。事務所関係者が明らかにした。通夜は13日午後6時、告別式は14日午前10時、いずれも東京都品川区の桐ケ谷斎場で営まれる。喪主は実妹の富岡久仁子さん。

 事務所関係者によると、眞帆さんは14年ごろから、2度の大腸がん手術を経て一度は回復。最近になって食べられない状態が続き、脱水症状の傾向が見られたため先月22日に都内の病院に救急搬送された。点滴処置を受けすぐに回復したため自宅に戻り、その後は自力で歩いたり、会話も歌も口ずさむなどしていた。ところが9日朝、体を拭いてもらうなどケアを受けた後、容体が急変し、そのまま息を引き取ったという。同関係者によると「その間、目を離したのは5分もなかったと思います」というほどの急変だった。

 眞帆さんは52年に宝塚歌劇団入団。「スータン」の愛称で親しまれ62年、雪組トップスターに。相手役・加茂さくら(82)とは名コンビとしてうたわれ、星組に特別出演し主演した「ノバ・ボサ・ノバ」は後生に語り継がれるほどの名作となった。72年にはNHK紅白歌合戦にも出場。宝塚屈指のエンターテイナーとして75年に退団するまで絶大な人気を誇った。

 14年には古巣が創設した「宝塚歌劇の殿堂」に入り、同年4月に宝塚大劇場で行われた100周年記念公演、さらには東京・青山劇場などで行われた「セレブレーション100!宝塚」に出演。これが最後の舞台となった。

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2020年3月10日のニュース