「niconico」が無観客イベント支援へ　生中継協力やグッズ、投げ銭システム利用も可能に

　株式会社ドワンゴが運営する動画サービス「niconico」は3日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためライブイベントの中止・延期が相次ぐ中、一部イベントの生中継を実施すると発表。グッズの販売システムやギフト機能も利用可能にして主催者支援すると表明した。

　取り組みのひとつとして、8日に予定していたミューザ川崎シンフォニーホールと東京交響楽団による「名曲全集　第155回」を“観客のいない音楽会”として、ニコニコ生放送で生中継する。演奏全編はniconicoサービスの会員登録せずに無料での視聴が可能。14日の「モーツァルト・マチネ　第40回」も生中継予定。

　生中継支援のほかに「コメントコミュニケーション」「生放送視聴の有料・無料選択」「イベントグッズのオンライン販売システム」「ギフト機能」「番組制作の無償協力」などの支援も検討している。

　ドワンゴの夏野剛代表取締役社長は「新型コロナウイルスの影響により、ライブイベントの中止や延期の決定が相次ぐ状況で、イベント主催者の方は苦渋の決断を余儀なくされている方も多くいらっしゃいますが、こういう時だからこそ、ネットの力を最大限発揮し、みんなで乗り越えたいと心から思います。主催者の皆さん、ドワンゴはできる限りの協力をさせていただきます！どうぞお気軽にご相談ください」とコメントした。