22年NHK大河ドラマは北条義時主人公「鎌倉殿の13人」小栗旬が初主演、三谷幸喜氏が3回目脚本

[ 2020年1月8日 16:03 ]

2022年に放送される大河ドラマ第61作「鎌倉殿の13人」の主演を務める小栗旬(左)と脚本を務める三谷幸喜氏
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 NHKは8日、東京・渋谷の同局で会見を行い、2022年に放送される大河ドラマ第61作は、鎌倉幕府の第2代執権・北条義時を主人公とした「鎌倉殿の13人」、主演は俳優の小栗旬(37)、脚本はヒットメーカーの三谷幸喜氏(58)に決まったと発表した。小栗は大河初主演。三谷氏は04年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3回目の大河脚本に挑む。

 登壇した三谷氏は「2度あることは3度ある、三谷幸喜です。カルロス・ゴーンの会見に先立つこと6時間。楽しんでいってください。新しい大河ドラマを作りたい。今までこんな大河ドラマ絶対なかったというものを作りたかった」とあいさつした。

 小栗は大河には1995年「八代将軍吉宗」、96年「秀吉」、00年「葵 徳川三代」、05年「義経」、09年「天地人」、13年「八重の桜」、18年「西郷どん」に出演している。

 米ロサンゼルス滞在中で会見を欠席した小栗は同局を通じて「1年半にもわたり、1つのテーマ、1本のドラマに出演するという大河ドラマの経験は生涯一度は体験したい、体験しなければならない、僕にとって俳優としての大きな関門であり、夢であり、挑戦であり、恐れさえ覚える覚悟の要る仕事です。しかし2年後、40歳という節目の年に放送される大河ドラマを演れることに幸運と興奮と、大きな喜びを感じています。ましてや3度目の大河脚本となる三谷幸喜さんの練熟した筆先が、どんな義時像を描き出すのか。また僕自身、どうすれば皆さんの期待を裏切らない義時を演ずることができるのか…など、今から想像するだけでワクワク胸躍る思いです」とコメントした。

 今年20年は主演の長谷川博己(42)が明智光秀を演じる「麒麟がくる」が今月19日スタート。来年21年は主演の吉沢亮(25)が渋沢栄一を演じる「青天を衝け」が放送される。

 「真田丸」は戦国時代最後の名将・真田幸村(堺雅人)の生涯を描き、ブームに。普段時代劇を見ないデジタル世代を巻き込み、1年間インターネット上で反響を呼び続けた。

 ナレーションを務めた有働由美子アナウンサー(50)が登場人物の死を淡々と読み上げる様を「ナレ死」と呼ぶなど、インターネット発の用語が多数生まれ、「Yahoo!検索大賞2016」のドラマ部門賞に輝いた。

 全50話の期間平均(全話平均)も16・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率。11年「江・姫たちの戦国」の17・7%以来5年ぶりに16%超えをマークした。午後6時からのBSプレミアムも“早丸”と親しまれ、人気。全50話の期間平均は4・7%で、BSとしては異例の数字となった。

 三谷氏は「真田丸」脱稿後のインタビューで「僕は大河ドラマが本当に大好きで、大河を見て育った部分が凄くあります。まだまだ僕なりの大河への恩返しが足りていないような気がするので、機会があればやってみたいと思いますし、描きたい題材もあります」と3度目の登板に意欲。

 「ただ、僕が脚本を書くことで、コントのような“お笑い大河”だと思って見ない方もいらっしゃいます。人間ドラマをきちんと描いている自信はありますし、俳優さんもスタッフさんも頑張って、こんなに良い作品を作っているのに、僕の名前があるから見ないとか、違うイメージを持たれてしまうという状況は本当に申し訳ないと思っています。なので、もし次回、大河ドラマをやる時があればペンネームで、違う名前でやらせていただきたいですね(笑)。無名で全くキャリアのない新人作家がもの凄くおもしろい大河を書いていたら、僕だと思ってください(笑)」と語っていた。

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