テレ朝が謝罪 報道番組「スーパーJチャンネル」で不適切演出 4日に匿名で情報提供受け調査

[ 2019年10月16日 20:00 ]

<テレビ朝日会見>会見の冒頭、頭を下げる長田明広報局長(左)と篠塚浩常務(撮影・会津 智海)
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 テレビ朝日が16日会見を開き、今年3月放送の報道番組「スーパーJチャンネル」(月~金曜後4・50)の情報企画コーナーで、不適切な演出があったと発表し、謝罪した。

 3月15日17時36分~53分枠で放送した「業務用スーパーの意外な利用法」という企画で、業務用の食品などを扱うスーパーマーケットに密着し、業務用でありながら業者ではなく個人で買い物に来た客の人間模様を描いたものだったが、放送に登場した客のうち、主要な部分を構成している4人が担当ディレクターの知人であったことが判明したと明かした。

 担当ディレクターはこの4人を含む多くの知人に事前に取材日程を教えるなどしていた。担当ディレクターは俳優養成教室の講師もしていて、4人のうち3人はこの教室の生徒。他の1人は別の専門学校で面識のある人物だが、放送では4人全員に対して初対面を装っていた。4人に対しての報酬などは払ってないという。

 企画コーナーは関連会社であるテレビ朝日映像への業務請負枠。担当ディレクターは別の派遣会社からテレビ朝日映像への派遣。

 10月4日に匿名で情報提供があり、社内で検証プロジェクトを立ち上げ調査を進めた結果、一定の事実確認が取れたことから内容を発表したと説明。「今回の問題は当社の番組への信頼を著しく損ねる重大な事案であり、あらためて視聴者の皆様、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

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