フジ笠井アナ「とくダネ!」卒業、「いい仲間に恵まれた」涙ぐみ小倉氏らに感謝 10月からフリー

[ 2019年9月27日 09:51 ]

笠井信輔アナウンサー
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 フジテレビ笠井信輔アナウンサー(56)が27日、番組開始時の1999年4月から出演してきた同局の朝の情報番組「とくダネ!」(月~金曜前8・00)を約20年半で卒業した。

 番組終盤で、笠井アナのこれまでの歩みを振り返り、衝撃的な映像に驚いてニュース原稿が読めなくなるハプニングや、海外取材や危険を顧みない台風リポート、11年の東日本大震災の現場取材の模様がVTRで放送された。

 キャスターの小倉智昭氏(72)から「(99年の番組開始前に)一緒に飯を食ったんですよ。その時に笠井君が言ってくれたのは『僕は男の司会者とやると絶対うまくいくんです』と言ってくれたのがずっと支えなっていました。本当にありがとうございました。泣きそうだから花でも」と花束を渡された笠井アナは「フジテレビで32年。とくダネ!で20年お世話になりました。続けられるというのは、こんなに素敵なことはございません。20年の間に駆け出しだったディレクターたちがとくダネ!やほかの番組で屋台骨を活躍してくれていることは本当にうれしいこと」と述べた。

 さらに「小倉さんががんを乗り越えて、一緒に続けられたことがうれしいです。地方に行くとみなさんから『小倉さんと仲良くしてね。負けないでね』と声を掛けられてきた。スタジオでも小倉さんとぶつかりました。ただ、一番苦しかった時期に相談していたのは小倉さんでした。必ず答えをくれました。“出来の悪い息子”でしたけど20年間本当にありがとうございました」と涙ぐみ、声を震わせながら感謝した。

 小倉氏から「よく踏み切ったよね」と今回の決断について触れられた笠井アナは「長いものに巻かれていく人生が好きだったんですけど、私のわがままを聞いてくれました。まだとくダネ!は続きます。これまでの感謝と共に、これからもよろしくお願いします。きょうも仲間がかけつけてくれて、本当にいい仲間に恵まれました」と話し、次週から登場する後輩アナに「頑張れよ」と激励、笑顔で出演を締めくくった。

 笠井アナは7月30日、9月いっぱいで同局を退社しフリーに転身することを発表。10月以降は同番組で共演する小倉キャスターが所属する芸能事務所オールラウンドに所属し、フリーアナウンサーとして活動する。

 7月30日に退社が発表された際、笠井アナは、同局を通じたコメントで「32年勤めたフジテレビは明るく温かく、かけがえのない実家のような存在」と感謝。4年後に定年を控えた時期の退社理由について「もっと広い世界でしゃべりたい、書きたいから」と説明していた。

 8月6日放送の番組で「9月いっぱいでフジテレビを退社しまして、同時にとくダネも卒業させていただくことになりました」と生報告。「当初は希望に満ちていたんですけども、やっぱり不安も高まりますね。ドキドキしますね」と心境を吐露。「フリーになります、とくダネも続けます、ではちょっと調子がいいかなと思いまして。退路を断つといいますか」と番組卒業を決断した経緯も明かしていた。

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2019年9月27日のニュース