桜田通“コヒバニ”福原遥恋人役の完璧社長役は「別次元の存在」、異例の深夜ヒットドラマの秘密を語る

[ 2019年9月14日 08:00 ]

ドラマ「コーヒー&バニラ」で“パーフェクトイケメン社長”な恋人役を演じた桜田通
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 深夜枠ドラマとして記録的な人気を集めた福原遥(21)主演のドラマ特区「コーヒー&バニラ」(MBS、テレビ神奈川ほか)で、“パーフェクトイケメン社長”な恋人役を演じた桜田通(27)が、監督を務めたスミス氏とともに作品について振り返り、本ドラマのヒットの裏側を語った。

 本放送は今月第1週に最終回を迎えたが、放送後にはTVer&MBS動画イズムによる見逃し配信が行われた。AmazonPrimeVideoでは全話の見放題独占配信が行われている。TVerの配信では「逃げるは恥だが役に立つ」や「おっさんずラブ」に肩を並べる、1週間100万以上の再生回数を記録した回も多く、特に女性層から高い評価を得た。

 桜田は何もかもスマートにこなす完璧な若手社長の深見宏斗役で、恋愛初体験の福原演じる女子大生・白城リサとの“激甘溺愛”ラブストーリーを展開。物語では濃厚なラブシーンにライバル社長や同級生、イケメン秘書が登場して2人の極甘生活に苦味を与えていく原作漫画を忠実に実写化し、女性ファンの心をつかんだ。

 あまりにも完璧な深見を演じたことに桜田は「唯一無二。別次元の存在でした。人間以外の役をやったような感覚に近い。普段の僕とはまるで違う」と語り、深見になり切るための役作りでは食生活に気を使ったり、ジムで体作り、肌の手入れも行うなど「自己暗示をかけてでもいい男にならなくてはいけなかった」と振り返った。

 福原とは2016年にドラマ「グッドモーニング・コール」以来の共演。桜田は「リサ役が福原さんと聞いて驚きもあったが、現場では女優さんとして覚悟を決めてきていた。しっかりリサ役として、こちらが心配する必要もなかったので凄く尊敬できた」といい、ベッドシーンやキスシーンありの“極甘”恋愛ドラマに仕上がった。

 次々と繰り広げられるリサと深見の恋愛シーン、イケメンライバル登場など監督のスミス氏は「女性が見て喜ぶものを全て入れようと。リアリティーがあるかないかよりも見る人がリサになって、楽しく気持ちよく見られるようになれるか、そこが大事だった」点を演出のポイントに挙げた。女性の心理を聞きつつ、さらに「原作の人気の部分をどう映像化するかを考えて、男性の『美しさ』や『憧れ』を強調し、現実にないほどのキャラクターとして撮りたかった」といい、出演者の美しく見える角度、しぐさ、行動も徹底して作り込んでいった。

 また、撮影時期が梅雨時だったことで、もともとなかった雨のシーンも、桜田に言わせれば「スミスさんのマジック。臨機応変に考えてもらった」と言うようにナチュラルに、雨のしずくまでも美しく表現された。

 大きな反響を呼んだことについてスミス氏は「(この作品は)恋愛に主眼を置いた特殊な内容。付き合うまでの過程があるものが多い中、開始10分以内に付き合い始めてずっと仲がいい。手を替え品を替え、何回も見てもらえるのを作れたのはよかった」とし、桜田も「スタッフの方で、それほど話したことのない人も“よかったよ”という人が増えましたね」と喜ぶ。桜田はバスに乗っていたり、カフェで女性グループがスマホで「コーヒー&バニラ」(コヒバニ)のページを見て“似てる人”と言われる新たな経験をしたことも明かした。

 原作は小学館「Cheese!」で連載中。続編への期待も高まるが桜田は「(原作の)やってないエピソードがあるので、やれる気がしている。(続編の)“2”があるなら片手間でやりたくない、集中してやりたい」と語り、スミス氏も「(リサと深見が)結婚ということになったのでハネムーン編、ニューヨークとかでザ・ムービーを」と劇場版での展開にも意欲を示した。

 今後について桜田は「自由な表現を突き進められるような、暴走する役もやってみたい。コヒバニの深見さんをできたので頑張れる気がする。培ったものを生かせる作品には出たいと思う」といい、スミス氏は「恋愛もホラーも音楽も(作っていきたい)。桜田通の代表作も作れたらいい」と語って締めくくった。

 ≪桜田、初のデジタル版LIVE写真集を配信≫桜田のデジタル限定LIVE写真集「Sakura da Festa 2019~Linking of spirits~」を配信中(浦田大作氏撮影、集英社刊、税別1500円)。リリースを記念したLIVE写真を使用したオリジナルTシャツも発売している。詳細はアーティストオンラインショップ「A!SMART(アスマート)」で。

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