キャプテン桜井玲香 涙の乃木坂46卒業「これからも乃木坂を作り続けます」

[ 2019年9月2日 00:00 ]

涙を流す斎藤飛鳥(左から3人目)や白石麻衣(同5人目)らに付き添われ笑顔の乃木坂46の桜井玲香
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 アイドルユニット「乃木坂46」が全国ツアーの最終公演を1日、東京・神宮球場で行い、キャプテンの桜井玲香(25)が卒業した。

 アンコールで1人登場した桜井は、再スタートを印象づける純白のドレス姿。3万5000人の大観衆を前に「あまり寂しいという感じはない。一緒に活動はしないけど、これからも乃木坂を作り続けます」と、キャプテンらしく気丈にあいさつした。

 しかし、続くソロステージでこらえていた涙が一気にあふれた。ソロナンバー「時々 思い出してください」では歌声が震え、ステージにメンバー全員が駆けつけると、涙で歌えなくなった。同じ1期生の白石麻衣(27)に背中をさすられ、大粒の涙をこぼした。

 神宮球場での公演は6年連続。グループの聖地での引退ステージに「いろんな思いがある神宮でこのような姿を見せられて嬉しい」と感激した。16年に約1カ月半、体調不良で休業し、復活したのも同8月の神宮球場ライブだった。

 デビューから7年、国民的グループに成長するまで大所帯をまとめ上げた。グループは11年8月に結成され、翌12年2月に桜井が暫定キャプテンに指名された。正式キャプテンに就任したのは同6月。その後は誰に代わることなく、7年3カ月、グループをまとめてきた。

 女子校出身で品が良く、歌やダンスに定評があり、シングル24作全て選抜メンバー入りした。一方で、大切なトーク場面でかんでしまうことも多く、メンバーからは「ポンコツキャプテン」といじられた。誰からも慕われ、愛されるキャプテンシーでマンモスグループをけん引した。

 2日から2代目キャプテンに就任する秋元真夏(26)は「玲香の応援団になって背中を押します。つらい時は私たちを頼って」と別れを惜しんだ。桜井は終演後、野球選手の引退セレモニーのように場内を1周。「これからもずっとずっと乃木坂を応援してください」と最後までキャプテンの役割を全うした。

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