芸歴45年・関根勤「なつぞら」で念願の朝ドラ初出演「うれしい」中川大志の父役 考古学「熱弁姿」で抜擢

[ 2019年8月3日 08:15 ]

連続テレビ小説「なつぞら」で朝ドラに初出演する関根勤(C)NHK
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 タレントの関根勤(65)がNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜前8・00)で朝ドラに初出演することが3日、分かった。この日放送の次週予告で判明。ヒロイン・奥原なつ(広瀬すず)にプロポーズし、紆余曲折の末に結婚することになった若手演出家・坂場一久(中川大志)の父親役で、第19週(今月5~10日)に登場。1974年の芸能界入りから45年、関根は「『おしん』(83~84年)を見た時から、いつか出演したいと思っていたので、うれしかったです」と念願が叶い、喜んでいる。

 広瀬がヒロインを務める節目の朝ドラ通算100作目。大河ドラマ「風林火山」や「64」「精霊の守り人」「フランケンシュタインの恋」、映画「39 刑法第三十九条」「風が強く吹いている」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(51)が2003年後期「てるてる家族」以来となる朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 関根が演じるのは、ヒロインの夫になる一久の父・坂場一直。考古学の研究をしている大学教授で、考古学の話を始めると止まらない。なつの過去にこだわることなく、息子の妻として自然に受け入れる。家族について、一久は「父親は大学教授です。考古学を研究して教えています。母親は師範学校出の元教師で、僕が生まれた時には専業主婦でした。兄が2人と姉が1人います。僕は末っ子です。2人の兄は医者と弁護士をしています。姉はやはり教師です」(第106回、8月1日)と明かしている。

 制作統括の磯智明チーフプロデューサーは「イッキュウさん(一久)の父・一直は考古学者ということで、イッキュウさんに負けず劣らず、興味・関心のある物事について語り始めると、周囲が見えなくなるくらい熱くなる性格だと想像しました。またイッキュウさんの理屈っぽい性格も、この方の息子であるならばと思えるような、熱弁する姿が微笑ましく、楽しく見える方がいいと思いました。そうしてアイデアを巡らせた結果、思い浮かんだのが関根勤さんでした」と起用を説明。

 「バラエティー番組などで映画や格闘技について熱く語る姿が、とても印象的な関根さんであれば、一直の熱さもユーモアを交えて、楽しく演じていただけると思い、この役をお願いしました」と期待している。

 コメディアンとして第一線を走り続ける関根はテレビドラマや映画に多数出演しているが、朝ドラは初挑戦。マニアックなモノマネでおなじみだが、その凝りに凝った部分が今回の役に生かされそうだ。

 毎夏恒例の舞台「関根勤芸能生活45周年記念公演 カンコンキンシアター33 クドい!~50、60は当たり前~」(16~25日)は会場を例年の東京グローブ座から東京・博品館劇場に移して行われる。「なつぞら」ネタも飛び出すか、注目される。

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2019年8月3日のニュース