人気歌手ケイティ・ペリー敗訴 スーパーボウルで歌った「ダークホース」盗作認定

[ 2019年8月2日 12:17 ]

盗作裁判で敗訴したケイティ・ペリー(AP)
Photo By スポニチ

 米国の人気歌手、ケイティ・ペリー(34)が2013年にリリースし、14年にはビルボード誌のヒットチャートで1位となったヒット曲「ダークホース」が「盗作である」と認定された。5年間におよぶ審理の末に米ロサンゼルスの連邦裁判所が29日、著作権の侵害があったと判断。ペリー本人とレコード会社と作曲を担当したスタッフに総額278万ドル(約3億円)以上の支払いを命じた。

 訴えていたのは「フレーム」というラップシンガー(本名マーカス・グレイ)で、9人の陪審員は2009年に発表されているクリスチャン・ラップ系のナンバー「ジョイフル・ノイズ」と「ダークホース」の歌詞およびリフ(反復される旋律)が同じだと認定した。

 ペリーは「ダークホースはオリジナル曲。ジョイフル・ノイズは聞いたこともない」と反論。弁護団も「この2つの曲のリズムはありふれたもの」と述べていた。これに対して原告側の弁護団は具体的な旋律の部分を示し、「被告はジョイフル・ノイズの重要な部分をコピーした」と主張。ダークホースは2015年のNFLスーパーボウル(アリゾナ州グレンデール)でも披露されおり、ペリー側には衝撃的な判決になった。ただしフレームと2人の作曲家で構成される原告側は総額2000万ドル(約21億円)以上の支払いを求めていただけに、その額は大幅に減らされる判決となった。

続きを表示

この記事のフォト

2019年8月2日のニュース