久保王将が最年長タイトルホルダー 羽生の無冠は「たまたま」来年中のタイトル100期「普通にありえる」

[ 2018年12月22日 17:43 ]

久保利明王将
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 21日の竜王戦第7局で羽生善治竜王(48)が敗れ、27年ぶりの無冠になると同時に広瀬章人八段(31)が新竜王に就いたことで、最年長タイトルホルダーは久保利明王将(43)になった。久保が一夜明けの22日、スポニチ本紙取材に応じ、加齢などによる衰えを「本人も周囲も思っていないはず」と否定した上で、「ネット中継で見た2日目の昼時点では(羽生の)後手がいいと思った。ゼロになったのはたまたま」と印象を語った。

 27年間には今回以外にも無冠危機があった。1996年王将戦で全7冠を独占後、2004年に王座のみの1冠時代を経験。コンピューターソフトの発達もあり、事前研究がウエートを占める現代将棋において、7冠独占時のような圧倒的実力差を示すことが難しくなっている背景もありそうだ。

 年明けから始まる王将戦、そして棋王戦、叡王戦の挑戦者争いからはすでに脱落したが、「名人戦に出ていてもおかしくない」と久保は見解を示し、今回逃した通算獲得タイトル100期についても「来年中の達成も普通にありえる」とした。例年4月開幕の名人戦挑戦者を決めるA級順位戦は現在5勝1敗で6戦全勝の豊島将之2冠(28)を2番手で追っている。

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