ゆるキャラ日本一は埼玉県志木市の「カパル」暫定4位から逆転V!今回でGP勇退 有終の美飾る

[ 2018年11月18日 16:15 ]

ゆるキャラ日本一に輝いた「カパル」
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 全国の自治体や企業のキャラクターが人気を競う「ゆるキャラグランプリ2018 in 花園〜ラグビーのまち東大阪〜」の最終結果が18日、大阪府東大阪市の花園中央公園で発表され、ご当地部門は埼玉県志木市文化スポーツ振興公社の「カパル」が日本一に輝いた。今年はインターネット投票をめぐって一部自治体の「組織票」が判明し、物議を醸した。今月1日時点のインターネット投票暫定4位からの逆転V。今回が最後の挑戦で、有終の美を飾った。2位に福岡県大牟田市の「ジャー坊」、3位に三重県四日市市の「こにゅうどうくん」が入った。

 カパルはネット投票88万2095票、決戦投票7251票、合計88万9346票。2位・ジャー坊の合計84万3682票に4万票の大差をつけた。

 同行した女性スタッフは「本当にありがとうございます。8月1日に最後の挑戦としてエントリーして、3カ月間、呼び掛けてきました。カパルがわがままで、つらいこともありましたが、その分、てっぺんを獲れて、うれしいです。皆さんの力があったおかげだと思います」と感涙。カパルは右拳を突き上げ、喜びを表現した。

 カパルはカッパがモチーフ。2012年から出場している“ベテランゆるキャラ”だが、今回での勇退を決めている。母体の同公社は職員6人、アルバイト数人で、カパルも「組織票を持たない弱小団体がどこまでいけるか」と燃えていた。

 00年、志木市民会館職員の落書きから誕生。公式キャラに採用され、広報誌に登場したものの、次の号で広報誌が廃刊の憂き目に。約10年間忘れ去られていたが、折からのゆるキャラブームに乗り、11年に“復活”。微妙なビジュアルの上、公式ツイッターもスパムメールと誤解され、2度の凍結措置を受けるなど不遇な目に遭い続けている。ただ、ツイッター上での「変態は褒め言葉」というゆるキャラらしからぬつぶやきもあり、知る人ぞ知る人気キャラとなった。

 8回目となる今年はご当地キャラクター507体、企業のキャラクター402体がエントリー。8月1日から11月9日までインターネット投票が実施され、同17〜18日に来場者による決選投票(倍率3倍)が行われた。

 スポニチ本紙6日付の報道で「組織票」が発覚。今月1日時点の暫定1位「こにゅうどうくん」の三重県四日市市、同2位「ジャー坊」の福岡県大牟田市、同3位「一生犬鳴!イヌナキン!」の大阪府泉佐野市、3市ともフリーメールアドレスなどで大量に得たIDを職員らに配布するなどの手法で票を投じていた。この問題は、NHK「クローズアップ現代+」でも取り上げられるなど、大きな関心を集め「やり過ぎだ」「ゆるキャラに罪はない」などの意見が出た。

 過去の日本一は11年=熊本県「くまモン」、12年=愛媛県「バリィさん」、13年=栃木県「さのまる」、14年=群馬県「ぐんまちゃん」、15年=静岡県浜松市「出世大名家康くん」、16年=高知県須崎市「しんじょう君」、17年=千葉県成田市「うなりくん」。

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