原爆&ナチス衣装騒動 所属事務所謝罪も「BTSに責任ない」

[ 2018年11月14日 05:30 ]

韓国のヒップホップグループ「BTS(防弾少年団)」(左から)RM、J−HOPE、V、JUNG KOOK、JIMIN、SUGA、JIN
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 韓国ユニット「BTS(防弾少年団)」のメンバーが、過去に原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツや、ナチス親衛隊の記章をあしらった帽子を着用したことを巡る騒動で、韓国の所属事務所が13日、不快感を与えたとして謝罪文を発表した。

 事務所のフェイスブックなどに約4000字のハングルによる声明を掲載し、コンサートでナチスを想起させる旗を掲げた事案を含む3件について釈明。BTSは「戦争や原爆に反対し、原爆投下の被害者を傷つける意図は全くない」「ナチスを含む全ての全体主義に反対し、こうした団体による被害者を傷つける意図も全くない」と表明した。きのこ雲のTシャツは「被爆者を傷つける目的で作られた衣装ではない」と確認していたものの、結果的に意図せず傷つけたとした。

 さらに、当時メンバーは多忙な日程をこなしていたとし「衣装やデザインに対する検証を十分に行わなかった事務所に責任があり、知らずに着けた本人たちの問題ではなく、一連の問題に関連する責任はない」と強調した。

 また、ナチスに絡みBTSを非難した米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」に謝罪の書簡を送ったことも報告。きのこ雲のTシャツについては日本と韓国の被爆者団体関係者に接触し、謝罪を伝える手続きを進めているという。

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